先週着た着物です。山形の長井紬(渡源織物)に漢方染め(山形)の絞りの袋帯をしました。

2日目は帯を変えて。帯は同じく漢方染めの袋帯です。

山形県の長井紬は昔は20軒並ほどありましたが、現在は 渡源さんを含む2軒だけとなってしまったそうです。

こちらは紫根染めの名古屋帯。紫根染めに憧れる女性はとても多いですよね。私もその一人です。ニコニコ(展示品)

こちらはしな布(科布)の名古屋帯。しな布はしなの木の表皮を削って、 その中の繊維を手作業で糸のようにして織り上げます。かなり希少価値の高い野趣味のある作品です。(展示品)

最近の展示会で、ある工房の先生がおっしゃっていたのですが、お客様から帯に「沢山のふしがある」との指摘を受け、「コンピューターで作るデジタルのものは"1と2"の世界ですが、あまりに均一で面白みにかけてしまいます。 機械が身にまとうのであれば、機械で作られたもので良いと思いますが、我々は人間なのですから、手作りの良さとは"1と2"では表現できない"ゆらぎ"の世界なのだと思います」とおっしゃっていて、そのお客様も大変に感動して先生の帯をお求めになっておられました。

着物は糸ひとつとっても、動力ではなく手で紡ぐとどうしても節ができてしまいます。

このような味わいを「ゆらぎ」と表現した先生に、ものづくりの職人の一途さを感じました。ニコニコ

そこで思い出したのが私の20代のお客様です。その方はピアノの調律師さんなのですが、調律師学校の同期10人 のうち5人は学校を中退してしまい、残る5人は調律師になったのですが、未だに調律師として残っているのは彼女一人なのだそうです。「みんなには音と音の間にある周波数が聞こえなかったんです悲しい」と仰っていて、周波数(ゆらぎ)を感じることができるのかどうかが、真価だったのだなあと感動したことがあります。

そういえば「白黒思考は子供の思考である」と書いていた方がおられましたが、「白黒ではないゆらぎの世界」が理解できたら、大人ですねえ。ニコニコ

そして今度お客様たちと「一緒に行こうね」と楽しみにしているのが↓ 雅叙園のこちらの企画です。


超素敵空間に私も行きたい。キラキラ

この空間に私もモダンコーデで佇んでみたい。💕

そんな思いからコーディネートしたのがこちらのコーデになります。雅叙園のテーマである"昭和モダン"をイメージしてみました 💕。

今回初おろしとなる、どっしりと刺繍の入った刺繍半襟をあわせます。ワクワク~。爆笑

いくつになってもお洒落を楽しめるって本当に楽しいですよね。

雅叙園の東京モダンガールの展示は6月16日までです。おねがい