スキャンダラスな

心を

風の

小舟に乗せて

三月は

寒い

 

歌う

君の

化粧の

蝶が舞う

 

微笑は

いつも

喉を

先鋭に

憎悪する

 

口を下げて

樹木を語る

含羞の

唾液を

緑色の

体液に

 

触れる

満たされた

蝸牛の中の

投影された

宇宙に