今回の記事は、(昨日の)単発で終わりにしようと考えておりましたが、7月15日札幌で催された国際政治アナリスト・及川幸久氏の講演動画を見て、続編を書くことを思い立ちました。
新たな情報が、出て来たからです。

私が、「オー」と思ったのはトランプ氏に何故弾丸が命中しなかったか?という部分です。実は、(トランプ氏が)普通どうりの姿勢を保って話をしていたなら、犯人が発射した弾丸は(トランプ氏の)頭部に命中していたというのです。

命中しなかったのには理由があります。その「理由」とは・・・トランプ氏は会場後方にある大スクリーンに映し出された「「不法移民の統計」を見るために振り返り・・・。」そこを、指(ゆび)で指し確認しようとした。・・・その(一瞬の時間)頭の向きや傾きに変化が生じた。・・・そこを、犯人の発射した弾丸が「紙一重の差で通過していった」というのです。

この話を聞く前に、私はトランプ氏が話をしている時、「頭部の移動が、(弾丸を避けた部分は)確かにあった」と確認・認識していました。
様々な条件を加味しながら、それでも「射手の(射撃の)腕はお粗末だった」と判断を下したのです。

私が、(もしも)犯人ならこうします。・・・使用するライフルには、スコープを装着しゼロイン(照準規正)をきちんと取っておくのです。
大半の、射撃など知らない人間にしたら無視しがちな点ですが、ライフル銃というものは「ただ撃てば命中する」というものではありません。

きちんと、狙ったところに弾丸が着弾するという規正を事前に行っていないと、(いくら)腕がよくても絶対に命中しないのです。
この「規正」のことを「ゼロイン」とか(自衛隊では)「ゼロ点規正」といいます。その精度、どれ位必要かと申しますと、(例えば、今回の場合だと)100mの距離なら3発発射して、(スコープ使用で)1㎝の範囲内に弾丸を集められるほどの技術が必要と言えるのです。

AR-15は、軍用銃仕様ですから集弾性能は劣りますが、それでも100mで3発発射し1.5㎝は欲しいものです。
それ位の射撃技術のうえに、トランプ氏に対する「照準点を」体軸の変化しない部分(例えば、首や胴体の部分)に狙いを定める、ということが絶対に必要です。

因みに、私は北海道道東のハンター達に射撃技術を教えていましたが、彼らは(みな)それを瞬時に行える射撃技術を持つ者達ばかりでした。
その理由は、(それが)出来なければ「瞬時に移動する鹿などの動物に」弾丸をヒットさせることなど出来ないからです。

私の、射撃に対する考え方は昨日記事にしたように、今回トランプ元大統領が命拾いしたのは(ひとえに)「銃撃犯の射撃技術の技量不足に救われた」という見解に変化はありません。
そもそも、狙撃に沢山の発射弾数は必要ないのです。必要なのは、「一発(必中)」だけです。

その一発を外したなら、自分の命を取られるという覚悟が必要であり、(案の定)銃撃犯はシークレット・サービスの狙撃班による「強烈な一撃(発)」により、命を失うことになったのです。