韓国食品研究院食品分析センターは14日、韓国の伝統酒マッコリから抗がん成分のファルネソール(Farnesol)を発見したと発表した。ビールやワインの最大25倍含まれているとされ、韓国メディアは「世界で初めてマッコリから抗がん物質を発見した」、「がんを予防できる」と、同話題で持ちきりだ。

 マッコリからファルネソールを発見したのは韓国食品研究院食品分析センター、ハ・ジェホ博士の研究チームで、世界で初めての発見となる。同物質は果実酒の香り成分に含まれるもので、微量でも抗腫瘍成分としての働きがあるという。

 ハ博士の研究によると、マッコリに含まれるファルネソール成分はビールやワインよりも多く、10倍から25倍になるとのこと。特にマッコリの濁り成分により多く含まれているとして、ハ博士は「よく振って沈澱している部分も一緒に飲むことが健康に良い」、「1週間に2日程度1回に3、4杯飲めば実質的な抗がん効果があるだろう」と説明した。

 韓国メディアは「わが国の代表的な伝統酒であるマッコリから世界で初めて抗がん物質が発見された」、「よく振って飲めばがんを予防できる」と相次いで報道、ポータルサイトの人気急上昇ワードに「マッコリ 抗がん物質」が登場するなど話題沸騰状態だ。一方、関連株は前日比3.83%の上昇をみせた。(編集担当:金志秀)