娘はなぜ中学1年生で勉強するのをやめたのか:中編 | 娘が今夜も眠らない・・・ ~放校まであと1年!?~

娘が今夜も眠らない・・・ ~放校まであと1年!?~

思えば赤ちゃんの時から兆候はありました。
睡眠相後退症候群? 過眠症? 発達障害? ST気質?  
つまずきっぱなしの娘は果たして何モノなのか・・・。
知識ゼロの母親が子育ての失敗を振り返りながら、一から勉強していく備忘録のブログです。

2/9の記事【娘はなぜ中学1年生で勉強するのをやめたのか:前編】で触れましたように、娘がその一番大きな原因としてあげた「モチベーションの低下」。


これがいったい何を意味しているのかを、考えてみました。



ジュクコ(東大軍師)氏とおっしゃる現役のプロ家庭教師としてご活躍の先生が、【入学してから落ちていくパターンにご用心】という記事の中で、次の3つのパターンを挙げておられました。

①勉強をめちゃくちゃサボる
②スマホやYouTubeにハマる(ゲームを含む)
③モチベーションがなくなる


中でも③について、
・小学期に頭が良かった子に多い。
・これは、頭のいい子ほど陥りやすい、比較心と完璧主義の産物である。
・そういう子は、大体、マザコンパターンで親が手とり足とりやった中での中学受験だったか、本人が自信家で井の中の蛙状態であり、自分の能力を過信していた場合に起こりやすい。
・よい進学校に入るとまわりができる子ばかりなので、「他の子には敵う気がしない」あるいは「何のために勉強するのかわからない」といって、やる気を失い、やらなくなる子が多い。
・そこで「やる気を失う」というのは未熟さのあらわれ。勉強・努力行動をする前に、誰かと比べてしまっている。他人に「勝つ」ために勉強しようと考えるからしんどい。
・他人に勝てそうにないから努力をやめるのは違う。




・・・そうなんです。ここには、私が怖れていたことがそのままズバリと書かれていたのです。


・私が(ほぼ)手取り足取り勉強させたことがよくなかった。
→つまり、娘が自発的に勉強するタイプではなく、もともと進学校に向かないことを見抜く機会を失った、あるいは自発的に勉強する姿勢が育つのを阻害してしまった。

・本人が井の中の蛙で、まわりに「敵わない」と思った途端、やる気がなくなった。
→つまり負けることが分かったから、頑張ることを放棄して逃げた。



この通りであれば、娘が中1で勉強をしなくなり、成績不良のため高1で留年、そのまま退学するに至った最大の原因は、「今までのように自分が上位ではいられない」という初めての挫折に直面して、自尊心が傷付き、自信を喪失した結果、やる気まで失ってしまった、ということになります。
決してADHDのせいではなくて。


それならやっぱり、もし私が「娘の身の丈に合った、成績的に少し余裕のあるくらいの学校を選んでいたら」、娘は機嫌良く勉強を頑張り、ちゃんと高校を卒業して、大学もとっくに卒業して、いわゆる普通の人生を歩むことができていたのでしょうか。



少し前のことですが、知人のお嬢さんが、この学区で1番レベルの高い公立高校に何とか入学したものの、成績はまわりについていくのがやっとの下位で、「こんなことなら無理せず2番目のランクの高校にしておけばよかった。中学時代の友だちはその学校で楽しそうにしている」と親子で後悔し、不登校ぎみになっているという話を聞いた事がありました。

息子が家庭教師をしていた男の子も、その同じ高校で成績不振から不登校になり、休学して自宅学習をしている最中でした。

各中学の上位10人、多くて30人くらいしか入れない高校ですので、この二人も、中学まではかなり優秀だったはずです。
だからこそ、高校で初めて「敵わない」という思いを経験したことで、学校に通いにくくなるほどやる気を失ってしまったのでしょうか。


人は、まわりと自分とを比較してしまわずにはいられない生き物だと思います。
頭では分かっていても、現実は『世界に一つだけの花』という歌のようにはなかなかいきません。
特に「学校」という狭い世界で否応なしに成績だけによって順位をつけられてしまうと、他の人と比較して劣等感を感じずにいる方が難しくはないでしょうか。
それでも、普通は成績以外の何かに自分の価値や楽しみを見出し、そのことによって比較心や劣等感に折り合いをつけ、勉強は最低限のことを適当にこなしながらでも学校生活を送っていくものだと思うのに、娘はそれができませんでした。
学校に行かなくなるどころか毎日楽しそうに通うくせに、いっさいの勉強を投げ出したのです。
――いったいなぜなのか。

私にはどうしても理解できませんでした。



話が少し逸れますが、娘には弟がいます。

何から何まで娘とは対照的な彼は、小学校2年生の時から地元の野球チームに入っており、練習や試合を優先したいとN塾通いも中学受験も拒否し、地元の公立中学に入学しました。
中学では硬式テニス部に入り、3年生の時にはキャプテンを務めています。
大勢の友だちと楽しい中学生活を送りすぎたこともあり、地元の公立高校だと2番目か3番目のランクの学校にしか行けないことが判明して、地元の大学を目標にしていた彼は慌てて一念発起。
起死回生をねらって当時は国数英の3科目で受験できた隣の県の私立高校を受験し、まぐれで合格しました。(社会と理科は今さら間に合わないと判断したもよう)
しかし高校に入学した時点で、すでに内部進学生たちからは大きな後れをとっています。
成績は学年で下から10番目~良くて下位25%のあたりをウロウロしていたにもかかわらず、「インターハイに出られる」との誘い文句につられて、とある運動部に入部。
一生懸命練習した成果もあり、3年連続インターハイに出場し、3年生の時には国体選手にも選出。(注意:珍しい部活なので、ライバル校が少ないだけです)
おかげで学業の方は高校3年間を通じて悲惨なもので、常に下位にいる状況は変わらなかったようです。(ほとんど成績表を見た覚えがありません。私も娘のことで必死で、それどころではなく・・・)

通っていた高校は伝統のある進学校だったにもかかわらず、先生たちは「大学受験はいつでもできるが、インターハイは今しか出られない。○○部は勉強より練習を頑張っとけ」と簡単に言うし、志望大学を決める三者面談で先生は「で、センターでは何点取る予定?」と実績無視で本人の希望点数で受験校を決める始末。(本当におおらかな学校で、生徒を信じている男子進学校の余裕というものを感じました)
結果、息子はみごとに浪人。(何なら後期試験は足切りを食らって受けることもできませんでした。ちなみに部活の同級生は11人中9人が浪人という💦)
ですが浪人してからよほど頑張ったのでしょう、1年後には中学の時から目標にしていた大学の希望の学部に奇跡の合格。
大学入学後はラグビー部に入ってひたすら練習の日々。骨折も何度かし、キャプテンまで務め、今は卒業前の最後の試験も終えて合格発表を待つのみ、という状況です。


そんな、娘の中学スタート時よりもはるかに成績の悪かった息子に、訊ねてみました。
「あんな成績で、よく嫌にならなかったね。勉強するのを投げ出そうと思ったこと、ないの?」

すると息子はこともなげに言いました。
「成績が悪いのはまだ頑張ってなかったから。やりさえすればできると思ってたし」


――え? その根拠のない自信はどこから来るの??ポーン
同じように成績が悪くても、どうして娘とはそんなにも考え方が違うの?




*すみません、前・後編で終わらせるつもりがもう少しかかりそうですので、いったん区切らせて下さい。(前・中・後編で終わるかなガーン