南海タイムス(7月28日)によれば、クロアシアホウドリの2羽の巣立ちが確認されたそうだ。実に5シーズンぶりの朗報である。

これにより「クロアシアホウドリ最北限の繁殖地」となった。

懸念材料はカラスとドブネズミが多数いることだそうだ。また、繁殖地に不用意に人が立ち入ることも問題となる。今後も繁殖地として

栄えていくために難題を解決し環境整備を整えていく必要がある。

日本の鳥類学の第一人者・樋口広芳氏の話の要約、「今回の巣立ちはとても大きいニュースです。近い将来アホウドリが繁殖を始めるケースはよくある。島民、行政共にこのことを重要な出来事として認識しどう見守っていくかを考えること。このままうまくいけば、船で30分でいける小島は”鳥の島”として世界から注目を集めることになる。重要な観光資源です・・・・」

 

というわけで、八丈小島がまた脚光を浴びる日もそう遠くないとおもわれる。観光地として人が多くくれば、当然小島の昔に興味を持つに違いない。

最近の南海タイムスによれば、八丈支庁展示ホールを一時移転先の候補とし、都側と交渉する方向のようだ。その後は新築の方向で議論を深めてほしいと思う。

気になるのは、八丈小島の資料展示の話が全く俎上に載らないことだ。支庁を間借りして限られたスペースで展示するので限りなく狭くなり展示できない資料が多くでることはわかるが、それにしてもだ。これには、小島出身者の無関心、資料展示への拒否感が反映しているように思う。ある小島出身者が私に語った言葉「あまり人に知られたくないという感情がある」 貧しかったから?虐げられたから?しかし昭和44年に離島するまでの、あの頃の日本はどこも貧しかったではないか?特別小島が貧しかったわけでもあるまいと思う。いつまでも過去を引きずらないで「私たちはこのように生きた!」と胸を張ってほしい。貴重な得難い体験を語ってほしいと思う。いつまで八丈小島を蓋しておくつもりなのだろうか?

 なにをやるにしても百パーセントの賛成などありえない。小島の未来のためにも貴重な資料を収集展示する必要性をあえて強調しておきたい。

 今日は、○○県立博物館から学芸員のMさんが拙宅に来られた。八丈小島を研究しておられるそうだ。

 八丈島に行ってきた帰りに我が家に立ち寄られた。事前に「八丈小島忘れじの碑建立の経緯について伺いたい」との連絡を受けていたのだ。研究者というから中年の方かと思ったが、若いので少々驚いた。また、長身でスタイル抜群の美人さんである。

 久しぶりに小島の話題に妻を交えて花が咲いた感じであった。石碑建立の発案から、寄附をつのり、文面を決める際に難航したことなどを話しする。収集した写真をお見せし、私の知ってる限りの資料をお渡ししたし、今後も東京に来た際には、立ち寄ることを約しお別れした。

 こういう方がおられるということは、非常に心強い限りだ。いずれ、他の研究者と共著で出版したいと話しておられた。わが国には多くの過疎地があり消滅の危機にさらされており、八丈小島の集団離島が参考になるようなことも言われていた。今後の活躍に期待したい。

 
 ところで、一昨年から話題になっていたクロアシアホウドリが二組のペアにひながかえったとのうれしいニュースがタイムスで報じられた。これまで失敗の連続だったが初めての成功であり、今後が楽しみである。