今さらですがあけましておめでとうございます。

きょうになって気づいて夕方慌てて門松を引っ込めました。

 

さて。

うちのオットは七草がゆがとても好きです。

味としては雑草とおもちのきれっぱしが入った味気ないおかゆとしか思えないんだけど

とにかく、これがとても好きで。

 

きょうも、残雪の上を凍てついた風が吹く表から帰ってきて

「ちゃんと七草がゆの材料買えた?」

実は遅くにスーパーに出かけたので七草セットは最後の一個でした。

そういったら、「それはやったねえ!」実に嬉しそう。

 

そして、申し訳なくなるぐらい、美味しい美味しいと七草がゆを堪能。

食べ終わって言うには、

「あー、あと一年は七草がゆが食べられないのかあ……」

 

そおんなにおいしいかねえ。あんな素朴なものが。わたしにはわからん。

 

ところで昨日は東京は積雪10センチ、相当積もりましたね。

でもこうなると、気になるのは表で震えてる野良ネコちゃんたちのこと。

特によくうちの庭に顔を出す、縞々模様のかわいこちゃん。

零下の夜明け方、一体どこであの小さい体を丸めて寝ているんだろう。

近所のおうちに、お勝手の門の内側にそっと猫のドライフードを置いている家があるんだけど

その付近でかわいこちゃんをよく見かける。

でも今はフードもきっと雪の下。

 

そう思って、昨夜遅く、そのお宅の門あたりを見に行きました。

ふかふかの雪の上に、梅の花みたいな足跡が

あの人気のないお宅のお勝手門の内側に続いてました。

でもいつもあるドライフードはみんな、雪の下。

凍えて空腹で戻ったんだろうな。

同じく野良のシロ、黒、ぶちちゃんたちは元気だろうか。

 

そういえば、カラスが雪の上に落ちて死んでいるのを見ました。

カラスの死体そのものが、人の目に触れるのが稀だそうです。

街中の児童公園に、目立った怪我もなく、ばさりと落ちていました。

このカラスが生きている間、一番幸せだと思った瞬間てどんなときだったろう。

 

きょう、娘からラインで「初タヌキだよ!」と、ふとった狸の動画が送られてきました。

道路をもこもこ横断しながら、娘婿の「こんばんはー」という呼びかけに対して、高い可愛い声で「キュー」と答えてました。

ふわふわまん丸だったから、猫の置き餌でもみつけてたべているのかな。

 

都会が雪景色になると、普段とは様相が変わって夢心地のように綺麗になるので、

わたしはいつもカメラをもって近所の公園に向かいます。

 

雪は確かに綺麗だけれど、命に対しては厳しい。

今夜も凍てつく寒さだけれど、

都会の夜に生きる生き物たちが、

どうかごはんと寝床を見つけて無事生き抜いてくれますように。