インド人の友人が、週末マルシェで出店してるから、良かったら寄ってと言うので行ってきました。

 

ジュネーブ州に隣接する、とある村の村役場前であってました。おそらく年に1度の行事。。

 

 

アメリカで言えばアート&ワインフェスティバル、日本で言えば手作りマルシェでしょうね。皆様手作り作品を持ち寄ってました。友人の店ではスパイスミックスを買いました。

 

パスタソースの店。真ん中の一番下の壺のような入れ物がデカくて目に留まった。

 

ワイヤーで作った作品やさん

 

真ん中の鳥の物掛けが可愛いなと思ったけど、1個25フランだったので買わず。。15なら買ったな。。

 

ここの楽焼の作品はまぁまぁ好きでした。花が生けてある花瓶が好きで安かったけど、花瓶はもう山ほど持ってるのでやめときました。

 

 

石に模様を描いてあるやつ。良くできてるな〜と感心した。

 

お〜、別にテーマはスイスではないのに、やはりスイスモチーフの作品は、この店だけでなく他でも見ました。

 

アコーディオン演奏が何気に良かった。アコーディオンのデザインが可愛かったので、一緒に行ってた友人に「あれはスイス独特のアコーディオンかな?」と言ったら、全てがスイスの伝統そのものだと言ってました。

 

例えば、あの青いシャツはスイス人男性が日曜日に着ると決まっている伝統的なシャツだそうです。よく見るとお揃いの柄のシャツです。ポーン 昔はそんな伝統があったんですね。なんで友人はそんな事知ってるのか知らんけど。

 

このお店の作品はどれも可愛かったハート

 

リバティ柄のコースターを2種買いました。1つは自宅用、1つは友人に。。

 

 

お店は全部で75件程出店だったそうです。一応全部見たと思う。

 

私は食べるつもりなかったけど、友人が何か食べたいと言うのでお食事コーナーも覗いてみました。凄く賑わっていて、相席になりました。みんな昼間っから良くワインを飲んでいます。これから車で帰ると言うのに。。

 

マラコフと呼ばれるこの辺の小さな村(ロワン村)の名物があったので、友人が買ってきました。

 

私はマラコフと言う食べ物があるとは聞いていたけど、見た事もなかったし、それが名物のレストランもある場所は知ってるけど、行ったことはありません。

 

でも、今回初めてマラコフを見ることができた。

 

パンの上にチーズを乗せて、衣を付けて揚げてある、とてもカロリー高めな食べ物。。友人が味見にくれた物。とろけるチーズが美味しかったです。

 

 

「マラコフってロシアっぽい名前だけど、ロシア人がロワン村に来て村のレストランで流行らせたのがきっかけなのかな?」と私が言ったら、友人がそうではないと、由来を説明してくれました。

 

第一次世界大戦中、スイスはまだ貧しい国で傭兵で外貨を稼ぐのもまだ盛んだったそうです。

 

で、傭兵としてロシアに行ったスイス人が持って行ってたチーズと現地で調達した材料で、何か作れないかと考えて作って食べてたのがこれらしい。その傭兵に行ってた町の名前がマラコフだったそうで、生きて帰ってきたそのスイス人らは、マラコフで作って食べてたあの味を復活させたいと、ロワン村に戻って作ったのが始まりだそうです。スイスの事に詳しい友人だなぁ。

 

この一緒に行ってた友人は日本人で、以前ここに居た日本の国連大使と仲良かったらしく、その国連大使から聞いたそうですが、ジュネーブで大使として在住中に日本から天皇陛下の弟が来たので、マラコフ食べにロワン村に連れて行ったらしい。

 

いや〜、正直、他に食べ物なかったの?って思うんですけどね。日本の皇室の人なら、日頃散々美味しい物食べて舌は肥えてると思うのに。。本当にチーズ料理以外に特に伝統料理ってないですね、この国。。改めて食文化の乏しさを感じる。

 

でも、マラコフの背景は興味深いものだし、マルシェも友人とのお喋りも楽しく、いい1日でした。