ロシアの外相ラブロフさんが、何者か知らないけどアメリカ英語人のインタビューに答えていたのが何気に興味深かったので紹介します。

 

プーチンもそうだけど、アメリカ人と対照的で本当の事を淡々と言い、凄い酷いことをされた内容も全く大袈裟に言わずむしろ大きく受け止めている印象。ロシア人ってそんな感じの人達なのでしょう。

 

 

アメリカはここ20年くらい落ち目になって来ていて、今まで通りの一強が保てなくになるにつれ、周りを陥れる事に躍起になり、近年特にそうなっています。

 

アメリカより堅調だった欧州、特にドイツにアメリカに追いついて来ないようにする為、西側各国にロシアへの経済制裁を強要し、ロシアから欧州への安いエネルギーを絶たせ、ドイツ経済をどん底に陥れたのは知ってたけど、それを堂々と「アメリカがウクライナ戦争で成功させた事」として語っていました。もう欧州はアメリカの競争相手ではなくなったと。。

 

 

ドイツ経済はロシアからの安いガスで工業製品を安く高品質で作って売ってたお陰で経済が堅調だったけど、高い燃料をアメリカから買わされて経済が低迷して来たのでまたロシアから少し買おうかと思い始めたところ、アメリカがノードストリームを爆破しました。アメリカはロシアが自らやったと言うプロパガンダを流してたけど、ロシアは誰がやったか調べがついてるので、サラッと示唆してます。

 


知らなかったのですが、その結果、欧州で安くエネルギーが手に入れられなくなった欧州の工業はアメリカにどんどん移転してしまったようです。

 

 

これ、実はアメリカがよく使う手です。スイスが以前やられた例では、スイスのタックスヘブンを圧力かけて一部やめさせといて、同時にそれがアメリカに流れるようにスイスに辞めさせた合法の脱税方法をアメリカの一部の州で合法にしてやり始めたとかです。

 

他の国で上手くいってる事は経済制裁すると脅して取り上げ、自分のものにするってアメリカの常套手段。日本も今まで相当やられてると思います。今回特にドイツがやられた事実を「またアメリカは成功させたね」って感じで淡々と言ってました。

 

アメリカは彼らの言う「キャンセルカルチャー」の国なんだ。彼らの気に入らない事は全て頭ごなしにキャンセルして潰してしまう。

 

 

ウクライナ政府を不当なクーデターで乗っ取って、クリミアに住むロシア人に対しロシア文化のキャンセルを始めた。それまではロシア人もウクライナ人もそれぞれの文化を保ちながら仲良く暮らしていたのに、まずロシア語を禁止した。

 

 

知らなかったのですが、見せしめに48人のロシア人を生きたまま焼き殺した事もあったようで、その事も言ってました。そう言えば、このクリミアに纏わる計画は先日辞めたヌーランドが指揮を取っていましたね。残酷な人です。

 

 

こうした陰湿な動きが激化したのはオバマからだとも言って、その悪魔的な虐めの例も挙げてました。

 

 

ロシアが虐められてきたのはかなり長いことで、オバマの登場はわりと最近の事と言う印象が私にはありますが、オバマから酷くなってたんだなと知りました。西側と違い、ロシアの言う事は矛盾がなく、自己表現も下手で不器用だけど訥々と真実を語る彼らの言う事の方が信頼できます。

 

こんなに酷く虐められてきてるのに「ロシアはいつでも門を開けて西側と仲良くする準備がある」と、プーもそうですがロシア人の政治家って最後にみんな言うんですよね。泣き言ひとつ言わないし、恨まないんですね。これ聞く度に泣けてくる。けなげだと思います。

 

でも、そんな風だからアメリカは余計ロシア人、ロシア文化が大嫌いなんだと思います。どんなに痛めつけてもこたえてないように見えるから、とにかくもっともっといじめたくなる。。ワシントンの内部を知る発信者から何度か聞いたことあるけど、アメリカの政治家の間で「Hate Russian」が合言葉のように言われてるそうです。

 

因みに日本では本当のことはメディアで出て来ないのでドイツ経済はGDPも日本を抜いて堅調と思われてるかもしれませんが、欧州の中で成長率がマイナスが続くのはドイツだけ。日本のGDPが低く見えるのはドル表示なので円安の今、日本のGDPが目減りして見えるせいもあるからです。実際はGDP3番目はロシア。

 

ドイツは得意の工業が奪われ、安いエネルギーが戻る見通しもなく、ラブロフさんが言うように会社自体が海外に行ってしまった、もしくはドイツ以外の国からみんな買うのが慣習になったのなら、元に戻る見通しなどありません。

 

この大きな経済的ダメージはラブロフさんが言うように、欧州(特にドイツ)がアメリカに追いついて来ない為に仕掛けたゴールの1つを達成したと言えると私も思います。

 

今回ラブロフさんが言った事を裏付けるドイツの経済状況などを、分かりやすく解説するチャンネルさんがあるので、明日紹介します。