私は戦後の経済成長真っ只中の頃に生まれ、昭和バブル景気の中で育ったバブルさん。でも、1987年にアメリカに行ったので、バブルピークと崩壊後の変化は感じてきていません。

 

あの時のピークを超えたと騒がれる今、当時のピークはいつでどのように下降して行ったのか知りたいなと思って検索してみたら、2014年の代々木ゼミナールで公民を教える先生の話がありました。

 

 

一部抜粋します:

 

僕は予備校の授業で「バブル崩壊は1991年から」と教える。実際、地価の下落が始まったのは1991年だから、これは間違っていない。

 

しかし、景気が明らかにおかしくなったなと実感できたのは、1993年の頭ぐらいからだった。でも実は、株価だけなら、すでに1989年末をピークに下がり続けていた。

 

なぜこんなズレが生じたのか? 地価下落と不況の実感にズレが生じるのは、これはある意味当然の話だ。だって、不動産がうまく転がらなくなったからといって、その瞬間企業が即死するわけじゃないし、銀行から借りられなくなっても、まだまだ農協マネーをバックにつけている住専や長銀からは資金を借りられたからだ(住専破綻は1995年、長銀破綻は1998年)。

 

ただ、全体的に資金繰りが苦しくなってきているのは事実だから、不況の実感も徐々に追いついてくる。そのタイムラグが1~2年かかったというだけの話だ。

 

しかし、株価の方は1989年末を過ぎると、その後はかなりヤバいペースで下がり続け、1990年末には日経平均株価は2万3000円台にまで下落している。これは相当な下げ幅だ。ということは、少なくともこの時点で株価バブルは崩壊し、誰もが日本の先行きに危険な臭いが立ち込めていることを予感できたはずだ。

 

でも、まだその時点では、全体的なバブル傾向は弾けなかった。なぜか? それはまだ、地価が下がっていなかったからだ。つまり、僕らの脳みそは、この数年間バブルの毒にどっぷり浸かって完全にバラ色に汚染されており、すっかり楽観的になった僕らは、この繁栄がもうすぐ終わりを迎えるなんて考えもしなかったのだ(バブルのときはどの国の人もみんなこうなる)。

 

だから、正常なリスク判断ができず、「株価が下がったのなら、土地で取り戻せばいいじゃないか」みたいな考え方になっていたのだ。「パチスロでしくじったから、麻雀で取り返そう」──これはカイジや留年マニアと同じ、クズ人間の発想だ。

 

そして1993年頃、バブル崩壊による本格的不況時代の到来を、僕らは身をもって痛感させられることになる。

 

だそうです。普通に考えて、バブルは上り詰めたら下がり続けるだけ。先日も書いたけど、実経済と連動してないから、幻を見てるだけ。私は渡米後、91年か92年くらいに1年間東京で暮らしましたが、その後は何年か1回にアメリカから帰ってくるくらいでした。

 

東京で暮らしてる時は不動産投資会社に居たので、とにかく早く物件を売りたいとい人ばっかりでしたね。でも、投資してないような一般人の間でバブル崩壊を感じる人はあまり居ず、景気悪いとか感じてなかったと記憶してます。その後10年くらい経ってやっと日本人の隅々までバブル崩壊後の低迷日本を感じるようになったって感じがします。

 

今回はあとどれくらいでピークを迎えるんでしょうねぇ。。