昨日の日向灘の地震を受けて、南海トラフ巨大地震も話題となっている。

近年その「発生確率は30年以内に70~80%」というような言葉をよく耳にする。

しかし、こう言われてイメージが湧くだろうか?
一般の人達は心づもりができるだろうか?

政府が把握している情報をもう少し具体的に加えると。

1.発生確率が最大となるのは2034年頃

2.2033年末までの発生確率は約30%

→ ここ 

32-33ページ参照

なお、上記1.2034年という数字が独り歩きするのは、非常に恐ろしいことでもある。

これは下図のようなイメージで捉えてほしい。


リンク

山のてっぺんにあたるのが2034年頃ということで、1年、2年違ったところで大差はない。

(ちなみに上図はイメージを捉えるためのもので、上記1.2.とは別資料。従って時期が少しずれている。しかし基本的な計算式は同じ)


次に地震の規模について。

仮に昨日の地震を受けて万一、この数日の間に南海トラフ地震が起きたとしても。。

 

それがM9クラスの巨大地震となる可能性は極めて低い。

なぜなら、予想される発生時期の中では比較的初期にあたるから。
発生時期が遅くなるほどエネルギーが溜まり、地震の規模は大きくなる。

それに、巨大地震の前後に起こりやすい内陸型の大地震が近年、南海トラフ近傍であまり発生していない。


さて、もしもこの先10年20年、「発生確率は30年以内に70~80%」などと言い続けて、その間巨大地震がなかなか起こらなかったら?(実際、何十年もこういう言い方を続けている)

「なんだ狼少年かよ」となりかねない。

そうすると、地震の規模が大きくなりやすい最も危険な時期に警戒がゆるんでしまうかもしれない。

これが一番恐ろしい。

 

こういうことが起きないようにするために・・・

もっと発生時期や規模について具体的なイメージを持てる。そんな情報を発信するべきではないだろうか。

はずれた時の責任逃ればかり考えて、抽象的なことばかり言っていたら、受け手はどう考えていいのかわからない。

自然現象の予測は100%当たるわけではない。

心配しなくても、そんなことは誰でも知っている。
 

 

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