さて江部氏は7月31日のブログ記事
「コンセンサス・レポートでは、糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
ボリュームとして一番大きく取り上げられていて、エビデンスも最も豊富であると記載して

あり、この6年間で大きく前進した感があります。」と強調している。

 

今回は「エビデンスも最も豊富であると記載してあり」について検討してみた。


原文も引用したので、長文になった。
ソースを示しているだけなので、日本語だけでも最後まで読んで頂けると有難い。

 

江部氏はこの日の記事で「コンセンサス・レポート」から長文を引用している。
わざわざ原文を太字で示して、日本語訳も入れた部分はこうなっている。

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「糖尿病患者の全炭水化物摂取量を減らすことは、血糖を改善するための最も多くの証拠を

示してきており、個人のニーズや好みに合ったさまざまな食事パターンに適用することが

できます。

血糖値目標を達成していない、または血糖降下薬の服用量を減らすことが優先される

成人2型糖尿病患者では、低炭水化物または超低炭水化物の食事プランで炭水化物摂取量

を減らすことが現実的です。

 

<食事パターン・コンセンサス・リコメンデーション
糖質制限食(低炭水化物食、超低炭水化物食)>(☆☆)


低炭水化物食、特に非常に低い低炭水化物食パターンは、HbA1cを下げて、
糖尿病薬を減らすことを示してきた。
これらの食事パターンは、2型糖尿病で最も研究されてきたパターンである。」
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「Reducing overall carbohydrate intake for individuals with diabetes has demonstrated the

most evidence for improving glycemia and may be applied in a variety of eating patterns

that meet individual needs and preferences.

For select adults with type 2 diabetes not meeting glycemic targets or where

reducing antiglycemic medications is a priority, reducing overall carbohydrate intake with

low- or very low-carbohydrate eating plans is a viable approach.

 

<EATING PATTERNS Consensus recommendations
Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns>(☆☆)


Low-carbohydrate eating patterns, especially very low-carbohydrate (VLC) eating

patterns, have been shown to reduce A1C and the need for antihyperglycemic medications.
These eating patterns are among the most studied eating patterns for type 2 diabetes. 」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

しかし江部氏は、そこから引き続く部分は、原文を太字にせず、日本語訳も紹介しなかった。
そこには、こう書かれてあった。
(訳文は「Nice Body Make・・・よもやま話1115回」による。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「低炭水化物食(炭水化物≦45%)と高炭水化物食(炭水化物>45%)を比較したRCTの

メタアナリシスで、A1Cの改善は炭水化物<26%の超低炭水化物食が3ヶ月と6ヶ月の時点で

顕著ですが、12ヶ月と24ヶ月では認められなかったことが報告されています(110)。

 

もう一つのRCTのメタ解析では、低炭水化物食(炭水化物<40%)と低脂肪食

(脂肪<30%)を比較しています。
6ヶ月までの試験では低炭水化物食がA1Cの改善で優っており、
さまざまな期間での試験ではトリグリセリドを下げ、HDL-Cを上げ、血圧を下げ、
そして糖尿病薬の大幅な減少をもたらしました(111)。

 

最後に、低炭水化物食と高炭水化物食を比較した別のメタ解析では、
炭水化物の制限が大きいほどA1Cの減少が大きくなりますが、1年以上の期間では

有意な差異はありません(112)。」

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「One meta-analysis of RCTs that compared low-carbohydrate eating patterns
(defined as ≤45% of calories from carbohydrate) to high-carbohydrate eating patterns
(defined as >45% of calories from carbohydrate) found that A1C benefits were more

pronounced in the VLC interventions (where <26% of calories came from carbohydrate) at 3

and 6 months but not at 12 and 24 months (110).

 

Another meta-analysis of RCTs compared a low-carbohydrate eating pattern
(defined as <40% of calories from carbohydrate) to a low-fat eating pattern
 (defined as <30% of calories from fat). In trials up to 6 months long,
the low-carbohydrate eating pattern improved A1C more, and in trials of varying lengths,
lowered triglycerides, raised HDL-C, lowered blood pressure, and resulted in greater
 reductions in diabetes medication (111).

 

Finally, in another meta-analysis comparing low-carbohydrate to
high-carbohydrate eating patterns, the larger the carbohydrate restriction,
the greater the reduction in A1C, though A1C was similar at durations of
1 year and longer for both eating patterns (112). 」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
江部氏は米国糖尿病学会(ADA)は、「糖質制限食が・・・エビデンスも最も豊富であると
記載してあり、」というが、それは6か月までの期間の話。

 

ADAは、1年以上の期間では糖質制限食の優位はないと記載している。
江部氏は、この部分を意図的に、表現することを避けた。

 

そう言われても仕方がないだろう。

 

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