いつものように教室にはいる。
やっとなれてきたクラス。
席に座り横を見ると、
伊藤香織がいた。
そーいえば同じクラスだったな。
席も隣だったっけ。
曖昧な記憶に悩まされる。
「か、影山!おはようっ」
ツンとした態度で上田明日香が言ってきたので無視をした。
「ちょっと!挨拶ぐらい返しなさいよ!」
「朝からビービーうるさいな」
「な、なんなのよ!バカ山!」
「俺はバカじゃない!!」
一時間目の小テスト返却。
「ちょっと、バカじゃない証拠みせにもらいにきたわよ!」
そーいって明日香がわざわざ遠い席から来た。
ピらっと影山の点数が見えた。
「38...点?や、やばくない!?」
「う、うるさい!!勉強できなくて何が悪い!」
「はっ、やっぱバカ山じゃない。」
「そーゆーお前は何点だよ」
「わ、わたしはいいのよ!」
そういってみせてくれない明日香。
影山は怪しいと思いテストを奪った。
「ちょっ!返しなさいよ!」
ピョコピョコとジャンプして影山からテストを取り返そうとするが、影山の180モアル身長には届くことはなかった。
「...6?おれよりヤバイじゃねえか」
「不得意分野が出ただけよ!」
「せいぜい頑張れ。」
いきなりどや顔になって席につく。
「くぅー!ムカつくー!絶対仕返ししてやる!」
ファイトー!っと野球部の掛け声が校庭中に響き渡っている。
それに負けぬと体育館のバレーボール部の声が響いている。
「田中ー!体育館の外に美女がうろついてるぞ!!!」
田中に話しかけたのはリベロの西谷夕。
田中と同じくうるさいやつだがバレーボール部の中でも一番身長が低い。
「何!?これは見に行くしかない!!」
そういってダッシュで体育館の中央扉を開いた。
「............」
なんだかんだ言って人見知りの田中はずっひとりのおんなを見つめていた。
「あっ、あの...な、なんですか...?」
そのころ体育館のなかでは
「影山!俺にトスをくれ!」
休憩時間を利用して二人で練習をしていた。
「お前の攻撃も少しましになったな。」
「まともってなんだよ!今日のテストやばかったくせに!」
「な。なんのことだ!」
いつものように二人で言い合いになる。
ガラガラ!
「影山!!お前に用事ある女がいるぞ!!」
「ちょ、大きな声で言わないでください!」
顔を赤くしてたっていたのは明日香だった。
「...」
言葉も発する気にならなくなった影山。、
なんであいつがいるのか...
「れっ、どんぐらいのもんか練習見に来てあげたわよっ!」
「あっ...そう。」
そのまま練習にはいる。
黙って明日香は体育館の邪魔にならないところに座ってみてる。
(わ...すごい...影山ってバレー上手なんだー...)
感心するかのように見つめていた。
いや、見惚れていた。
「今日の部活はここまでーっ!」
主将の声で部活の片付けが始まり、あっという間に終わる。
「せっかく見学にきてくれた子がいるから、感想言ってもらうか!」
主将の言葉に明日香が戸惑う。
「え!?んっ!?私バレー初心者ですし、そんなわからないですよ!」
「いいんだいいんだ、初心者の意見も聞いてみたいからな!」
「うぅ...」
少し考えてから
「影山が思ったより上手だった...」
ボソッといったとたん
「ひゅーひゅー!影山ひゅー!」
田中が煽り始めた。
「あっえっ...んん...」
一気に恥ずかしくなり明日香は下を向いてしまった。
「おい、田中。」
主将が目でうったえると田中は静まる。
主将にはかてない。
「確かに影山はうまいよなー!恥ずかしがることはないよ!うまい人がいればその人の名指しで誉めたくなるのはわかるし!ね?」
主将が笑顔で励ました。
なんとかその場は一件落着。
「影山ぁー!」
帰り道振り替えると明日香がいる。
「...」
黙ってまた前を向いて歩き始めた。
「ちょっ!無視しないでよ!」
小走りで影山の横まできた。
「見直したわよ。ばかなくせに...」
「一言余計。ここ俺のいえだから」
それだけ言って影山は家に入ろうとしたら
「...香織の家...」
「なんだ、友達か?なら仲良くな。」
「やだ」
さっきまで笑顔だったのにいきなり表情が曇る。
「...?」
「あんまり香織と話さない方いいよ。期待だけさせられて終わるから。」
それだけ言ってツンとして帰ってしまった。
なんだったんだろうか...