弁護士の福井 健策先生が、「神様から著作権法を一ヵ所だけ変える力を貰ったら」という問いかけをしたプレゼン企画の内容が公表されています。

 

その問いかけに対し、非常に面白い意見が上がっていますので、一部を引用して紹介します。

 

金子先生の「公表後30年が経過した著作物に100%の資産税を課し、著作権物納を認める」は、非常にユニークな考え方です。

特許の年金(特許料)が年々上がって行くのに似ています。


・平井先生の、「事態を複雑化させる著作者人格権を大幅削減し、「名誉声望を害する」場合だけに制限」は、諸外国の制度に近い非常に現実的な考え方です。著作権法を作り直す際には取り入れて欲しいです。

 

https://webronza.asahi.com/business/articles/2019010400006.html

はじまりは、著作権の明快解説で人気の福井健策弁護士が主宰する勉強会でのプレゼン企画でした。「もし神様から著作権法を一ヵ所だけ変える力を与えられたらどこを変えるか」という問いかけに、気鋭の実務家・研究者の皆さんが大胆に提言したのです。これを内輪にとどめておくのはもったいない。ネット時代にあって、著作権は多くの人に身近となりました。保護期間延長など著作権法大改正から間もない今、プロたちの描く「明日の著作権像」をリレー連載形式で伝えます。

 

・金子敏哉(明治大准教授)公表後30年が経過した著作物に100%の資産税を課し、著作権物納を認める
・平井佑希(ライツ法律特許事務所)事態を複雑化させる著作者人格権を大幅削減し、「名誉声望を害する」場合だけに制限
・橋本阿友子(骨董通り法律事務所)保護期間の計算をあまりに複雑化している旧著作権法からの卒業(2020年で適用終了)
・水口瑛介(湊総合法律事務所)DJプレイを可能にする制限規定を導入
・柿沼太一(STORIA法律事務所)著作権法版サンドボックス制度で、実験的な新制度導入を可能に
・生貝直人(東洋大准教授)保護期間の最後の20年は絶版作品のデジタルアーカイブ利用を可能に
・水野祐(シティライツ法律事務所)著作物と認定されるか否かで扱いが全く違う「オール・オア・ナッシング」の解消
・岡本健太郎(骨董通り法律事務所)故意による侵害以外は差止請求権を制限し、しかも過去の成果物の利用継続は可能に
・永井幸輔(LINE株式会社)過去作品をデジタル・リマスタリングした者に5年間の報酬請求権を与えて修復公開のインセンティブに