アップル対サムスンの米国訴訟ですが、米最高裁がサムスン主張認めて、損害賠償額の再審理をするため、高裁(CAFC)へ差戻しの判決をしたとのことです。

 

ニュースがほぼ出そろって、状況も理解できてきました。

アップルの意匠特許に似ていることのみで、消費者がギャラクシーSを選択する訳ではなく、損害賠償額は減額されるべきという判決です。

 

我が国でも、特許や意匠の訴訟で、特許等の寄与率を考慮して、損害額を下げる場合が多々あります。

 

知財戦略本部や産業構造審議会では、寄与率による減額を否定する委員もいたようですが、ある特許・意匠が製品の価値の大半を占めているケースは、(医薬品など)むしろまれなケースと考えられます。

 

そうすると、日本の知財訴訟のプラクティスは、米国よりも先を行っていたと解釈することもできそうです。

 

我が国の知財訴訟でも、10億円を超える損害額を認定する場合もあります。

陪審員等により、100億円単位の判決ででる米国訴訟のほうが、損害額が高すぎ、スタンダードからむしろ外れていたと言えそうです。

 

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2016/12/07/0200000000AJP20161207001100882.HTML

【ワシントン聯合ニュース】韓国・サムスン電子製スマートフォン(スマホ)のデザイン特許侵害をめぐる米アップルとの訴訟の上告審判決が6日(米東部時間)、米連邦最高裁判所であった。最高裁は、アップルのデザイン特許を侵害したことに対する賠償額が適正ではないとのサムスン電子の主張を認め、審理を差し戻した。賠償額が減額される公算が大きくなった。

 

デザイン特許を侵害した場合、そのデザインを用いた「製造品」全体の利益分を賠償するよう定めた米特許法に基づくものだが、サムスン電子は「消費者が当該デザイン特許3件だけを理由にギャラクシーSを選択したということになるため、受け入れがたい」とした。スマホには他にも多数の特許技術が用いられており、デザイン特許3件を侵害したという理由で製品の利益全額分を賠償するのは妥当ではないとの主張だ。

 

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/07/news074_2.html

米最高裁判所は12月6日(米国時間)、Appleが開発・販売しているiPhoneのデザインをめぐる注目の特許訴訟で、スマートフォンメーカーのSamsungが携帯電話11モデルで得た利益全てをAppleに支払う義務はないとする判決を全員一致で下した。

クパティーノに本社を置くAppleは韓国SansungがiPhoneの特許取得済み意匠デザインの一部を侵害したとして3億9900万ドルの賠償金を得ていたが、今回の判決で下級審に差し戻され、Samsungが支払うべき金額を決定することになる。

 

巨大IT企業同士の特許紛争は他の業界大手からも注視されている。Google、Facebook、eBayはSamsung側に立ち、iPhoneの特徴を一部だけコピーしたにしては行き過ぎた高額だと主張している。

 

一方、スポーツウェアメーカーのAdidas、宝飾品のTiffanyは、Samsungが得た利益全てをAppleが取り戻すことにより、「デザイン盗用」を阻止し、クリエイティブなデザインに投資している企業を保護することになると述べている。

 

ワシントン特別区在住の特許専門弁護士であるジャネル・ワアック氏は「この判決によりテクノロジー企業にとっての脅威の1つが取り除かれる」と語る。「特定技術を含んだ製品が、そこに特許侵害があったからといって自動的にその製品全ての利益を持っていかれる、毒針のようなことはなくなる」