中国で、「和歌山」や「岡山」という商標が登録されたというニュースがありました。

中国の商標法でも、以下の通り、一般に知られた外国地名は登録できないことになっていますが、審査官が日本の県名等を知らなければ、登録されてしまいます。

 

http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/fips/pdf/china/shouhyou.pdf

第10条 次に掲げる標識を商標として使用してはならない。

(8) 社会主義道徳風習を害し,又はその他の有害な影響を及ぼすもの
県又はそれ以上のクラスの行政区画の地名及び一般に知られた外国地名は,商標とすることができない。ただし,その地名が別の意味を有する場合,又は団体標章,証明標章の一部とする場合はこの限りでない。地名を商標として既に登録された商標は引き続き有効である。

 

この手の事件については、先取りして登録するものがけしからんと怒るよりも、日本の役所や地域の商工会等が、県名や地域の旧国名を漢字圏の中国・台湾等であらかじめ登録しておく。

それが肝要です。

 

http://www.sankei.com/west/news/161121/wst1611210008-n1.html

和歌山県は、中国・山東省の食品会社が出願した「和歌山」の文字を含む商標について、周知の地名で商標に適していないとして中国商標局に異議を申し立てたことを明らかにした。近年、中国企業が「紀州」や「WAKAYAMA」といった名称を含む商標を出願するケースが相次いでおり、異議申し立ては今年度は今回で3件目。県は「中国での商標監視を継続し、県が誇るブランド名をしっかりと守っていきたい」としている。

 県によると、この会社は昨年9月30日に缶詰やビールに使用する目的の商標を計2件出願しており、今年8月13日に公告。県は10月に事態を把握し、今月14日付で異議を申し立てた。中国の商標法ではすでに周知されている外国地名の商標登録は認められていないという。

 

http://www.sanyonews.jp/article/450027/1/

岡山県は21日、中国で香港の会社が「OKAYAMA」を商標出願したため、中国商標局に異議を申し立てたことを明らかにした。これとは別に「岡山」を示すローマ字、中国語で5件が商標登録済みであることも確認。県は、県内の企業が岡山という名称を中国で商品、企業名に使えなくなる恐れがあるとして、登録の無効を求めるなどの対応を検討する。
県によると、今年9月、同局のホームページの情報から農産物の商標登録状況を調べる中で、「OKAYAMA」の商標が昨年10月にテレビ、カメラなどの電子機器を対象に出願されていたことが分かった。

県商工会議所連合会や県商工会連合会、県中小企業団体中央会と対応を協議。同局が異議を受け付ける公告を行っていたことから、県と3団体が共同して21日付で「中国の商標法で登録できない公知の外国地名である」として異議を申し立てた。結果は1年以内に通知されるという。