先週金曜日ですが、付記試験(特定侵害訴訟代理試験)の採点実感が公表されています。

http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/shingai_h27_mondai.htm


事例問題1と事例問題2の採点実感を書かれた先生が違うので、単純な比較はできませんが、特許の答弁書系である問題1の出来は今一つで、商標・不正競争の訴状系である問題2は比較的良くできていたという内容です。


弁理士はしばしば民法・民訴の理解が不十分と言われますが、問題1の採点実感でも「訴訟代理人であれば、当然有しているはずの文書の真正証明についての基礎的な理解の欠如、自白が成立する事実の不理解などの答案がほとんど」と指摘さています。


間接事実の自白には、拘束力(弁論主義の第2テーゼ)が及ばず、裁判所は自由心証によってその事実を認定することができるというのはWikipediaにも載っており、自分が付記受験生の時にも勉強したのですが。


付記や民法・民訴の勉強をしておくと、審判や契約などその他業務にも役立つと思います。


付記に限りませんが、試験に受かればそれで良いというのではなく、出願が減っている今、勉強したことを仕事の幅を広げることに生かすことが重要と感じます。