信州読書会

長野市で読書会を行っています


テーマ:

 

(引用はじめ)

 

源氏の中将は青海波せいがいはを舞ったのである。二人舞の相手は左大臣家の頭中将とうのちゅうじょうだった。人よりはすぐれた風采ふうさいのこの公子も、源氏のそばで見ては桜に隣った深山みやまの木というより言い方がない。夕方前のさっと明るくなった日光のもとで青海波は舞われたのである。地をする音楽もことにえて聞こえた。同じ舞ながらもおもてづかい、足の踏み方などのみごとさに、ほかでも舞う青海波とは全然別な感じであった。舞い手が歌うところなどは、極楽の迦陵頻伽かりょうびんがの声と聞かれた。源氏の舞の巧妙さに帝は御落涙あそばされた。陪席した高官たちも親王方も同様である。歌が終わってそでが下へおろされると、待ち受けたようににぎわしく起こる楽音に舞い手のほおが染まって常よりもまた光る君と見えた。東宮の母君の女御は舞い手の美しさを認識しながらも心が平らかでなかったのである。
「神様があの美貌びぼうに見入ってどうかなさらないかと思われるね、気味の悪い」
 こんなことを言うのを、若い女房などは情けなく思って聞いた。
 藤壺の宮は自分にやましい心がなかったらまして美しく見える舞であろうと見ながらも夢のような気があそばされた。その夜の宿直とのいの女御はこの宮であった。
「今日の試楽は青海波が王だったね。どう思いましたか」
 宮はお返辞がしにくくて、
「特別に結構でございました」
 とだけ。
「もう一人のほうも悪くないようだった。曲の意味の表現とか、手づかいとかに貴公子の舞はよいところがある。専門家の名人は上手じょうずであっても、無邪気なえんな趣をよう見せないよ。こんなに試楽の日に皆見てしまっては朱雀院の紅葉もみじの日の興味がよほど薄くなると思ったが、あなたに見せたかったからね」
 など仰せになった。
 翌朝源氏は藤壺の宮へ手紙を送った。

どう御覧くださいましたか。苦しい思いに心を乱しながらでした。
 

物思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の袖うち振りし心知りきや
 

失礼をお許しください。

 とあった。目にくらむほど美しかった昨日の舞を無視することがおできにならなかったのか、宮はお書きになった。
 

から人の袖ふることは遠けれどにつけて哀れとは見き
 

一観衆として。

 たまさかに得た短い返事も、受けた源氏にとっては非常な幸福であった。支那しなにおける青海波の曲の起源なども知って作られた歌であることから、もう十分にきさきらしい見識を備えていられると源氏は微笑して、手紙を仏の経巻のようにひろげて見入っていた。

 

(引用おわり)

 

与謝野晶子 源氏物語 紅葉の賀

 

 

源氏が頭の中将と、そいやそいやソレソレと青海波という二人舞を舞う。

 

さながら、ギバちゃんと哀川翔である

 

帝も感激してご落涙。

 

源氏のことを普段ディスっている、

 

東宮の女御たち一部も「マジ神だわ」と思わず漏らすので、

 

弘徽殿女御の取り巻きは情けなく思う。

 

 

藤壺も感激したが、まさか自分と源氏の関係がバレると問題なので

 

素知らぬ振りをしている。感想は、「悪くないわね」

 

 

源氏は、「昨日のオレどうでした。イケてました?」とメールしてくるので、

 

藤壺は、「一観衆として、『ソイヤソイヤ!』と合いの手をうちました」、と返信。

 

(おわり)

 

ランキングにポチッと協力お願いします。

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

ツイキャス読書会の予定

YouTubeチャンネル「信州読書会」

メルマガで限定音声配信しています!!

Twitter「信州読書会」

Facebookページ「信州読書会」

 

 

AD
いいね!した人

テーマ:

 

 

昨晩ツイキャスやったあとに源氏物語の『紅葉賀』を読んだので、

 

また解説したいと思います。

 

桐壷帝に仕える女官で、源典侍(げんのないしのすけ)という57歳位の

 

多情な女性と光源氏と頭の中将の三角関係です。

 

57歳の女優というと、ネットで検索したら黒木瞳さん。

 

 

そんな感じでイメージすると、とんでもなく艶めかしい話です。

 

 

普通に音声で解説してもR18な話です。。。

 

すごい話でした。

 

(引用はじめ)

 

 

頭中将は源氏がまじめらしくして、自分の恋愛問題を批難したり、注意を与えたりすることのあるのを口惜くちおしく思って、素知らぬふうでいて源氏には隠れた恋人が幾人かあるはずであるから、どうかしてそのうちの一つの事実でもつかみたいと常に思っていたが、偶然今夜の会合を来合わせて見た。頭中将はうれしくて、こんな機会に少し威嚇おどして、源氏を困惑させて懲りたと言わせたいと思った。それでしかるべく油断を与えておいた。冷ややかに風が吹き通って夜のふけかかった時分に源氏らが少し寝入ったかと思われる気配けはいを見計らって、頭中将はそっと室内へはいって行った。

 

(引用おわり)

 

与謝野晶子訳 源氏物語 紅葉賀

 

源氏と源典侍が密会している部屋に、頭の中将がわざと押しかけていくというシーンです。

 

続きは後ほど。

 

(おわり)

 

 

ランキングにポチッと協力お願いします。

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

ツイキャス読書会の予定

YouTubeチャンネル「信州読書会」

メルマガで限定音声配信しています!!

Twitter「信州読書会」

Facebookページ「信州読書会」

AD
いいね!した人

テーマ:

 

(引用はじめ)

 

どうかしてたいそうな身分のない女で、可隣で、 そして世間的にあまり恥ずかしくもないような恋人を見つけたいと懲りもせずに思っている。 少しよいらしく言われる女にはすぐに源氏の好奇心は向く。さて接近して行こうと思うのには まず短い手紙などを送るが、もうそれだけで女のほうからは好意を表してくる。冷淡な態度を 取りうる者はあまりなさそうなのに源氏はかえって失望を覚えた。ある場合条件どおりなのが あっても、それは頭に欠陥のあるのとか、理智一方の女であって、源氏に対して一度は思い上 がった態度に出ても、あまりにわが身知らずのようであるとか思い返してはつまらぬ男と結婚 をしてしまったりするのもあったりして、話をかけたままになっている向きも多かった。

 

(引用おわり)

 

与謝野晶子訳 『源氏物語 末摘花』

 

すぐに手紙の返事で行為を表してくるような女性は、源氏にとってはつまらない。

 

かといって、エキセントリックな女性も、単なる情緒不安定だとか、

 

理知一方と言うよりも、ひくほどに極端なスピリチュアル系だとか、

 

そういう女性は源氏に対して、積極的にアタックしてくるが、

 

途中で身の程知らずであることに気がついて、さっさと結婚してしまう。

 

そういうことが書いてある。

 

 

(引用はじめ)

 

大部分は朽ちてしまったあとの少し残った透垣すいがきのからだが隠せるほどのかげへ源氏が寄って行くと、そこに以前から立っていた男がある。だれであろう女王に恋をする好色男があるのだと思って、暗いほうへ隠れて立っていた。初めから庭にいたのは頭中将とうのちゅうじょうなのである。今日きょうも夕方御所を同時に退出しながら、源氏が左大臣家へも行かず、二条の院へも帰らないで、妙に途中で別れて行ったのを見た中将が、不審を起こして、自身のほうにも行く家があったのを行かずに、源氏のあとについて来たのである。わざと貧弱な馬に乗って狩衣かりぎぬ姿をしていた中将に源氏は気づかなかったのであったが、こんな思いがけないやしきへはいったのがまた中将の不審を倍にして、立ち去ることができなかったころに、琴を弾くがしてきたので、それに心もかれて庭に立ちながら、一方では源氏の出て来るのを待っていた。源氏はまだだれであるかに気がつかないで、顔を見られまいとして抜き足をして庭を離れようとする時にその男が近づいて来て言った。
「私をおきになったのが恨めしくて、こうしてお送りしてきたのですよ。
 

もろともに大内山はでつれど入る方見せぬいざよひの月」


 さも秘密を見現わしたように得意になって言うのが腹だたしかったが、源氏は頭中将であったことに安心もされ、おかしくなりもした。

 

 

(引用おわり)

 

初めて末摘花の家に行って、帰りがけに怪しい男が立っている。

 

傍らには車高の低い日産シーマ。男は、ピンストライプのスーツにレイバン、

 

小脇にクラッチバッグの、Vシネ系金融業界人が取り立てにきました風。

 

 

源氏は、やべー奴だと思って、身構えたが、

 

よく見たら、変装した頭の中将だった。

 

my bro yeah ! Cool Handshake!(なんかハイタッチとかグーとかで挨拶するやつ)

 

(想像したら腹たってくる。)

 

 

十六夜の朧月夜のせいで、どの女の家に行ったかわからなかっただとか、

 

源氏さんは流石に、十六夜の朧月夜のよう姿をくらましたとか、

 

そんなリリックの歌が頭の中将からあふれ出す。

 

 

慌てている源氏にむかって、

 

「マジ、ビビっててっ、超ウケますね」的なこといわれて

 

源氏も、頭の中将を「こいつ殺す」と憎らしく思ったが、

 

でも、やっぱり、ほっとして、笑いだしてしまう源氏。

 

 

悪ノリのHeartbeat! 二人で必死にナンパした末摘花(しかもブス)。

 

三人でやった大貧民負けてマジギレ。家庭的なお前がタイプ。

 

頭の中将のシーマ転がして、箱乗りしてタオルを振ながら、

 

今日もパチンコ屋の景品持って、会いにいくよ。

 

 

そんなかんじだ。

 

 

HIP HOPやレゲエのコミュニティーを感じさせる。

 

平安時代の半グレ、輩(やから)のワンナイトカーニバルである。

 

 

 

 

(おわり)

 

ランキングにポチッと協力お願いします。

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

ツイキャス読書会の予定

YouTubeチャンネル「信州読書会」

メルマガで限定音声配信しています!!

Twitter「信州読書会」

Facebookページ「信州読書会」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AD
いいね!した人

テーマ:

 

 

(引用はじめ)

 

「しかし順調にそこへお達しになろうとするのにはお慎みにならなければならぬ故障が一つございます」
 と言った。夢を現実にまざまざ続いたことのように言われて、源氏は恐怖を覚えた。
「私の夢ではないのだ。ある人の夢を解いてもらったのだ。今の占いが真実性を帯びるまではだれにも秘密にしておけ」
 とその男に言ったのであるが、源氏はそれ以来、どんなことがおこってくるのかと思っていた。その後に源氏は藤壺の宮の御懐妊を聞いて、そんなことがあの占いの男に言われたことなのではないかと思うと、恋人と自分の間に子が生まれてくるということに若い源氏は昂奮こうふんして、以前にもまして言葉を尽くして逢瀬おうせを望むことになったが、王命婦おうみょうぶも宮の御懐妊になって以来、以前に自身が、はげしい恋に身をほろぼしかねない源氏に同情してとった行為が重大性を帯びていることに気がついて、策をして源氏を宮に近づけようとすることを避けたのである。

 

(引用おわり)

 

 

与謝野晶子訳 源氏物語 『若紫』

 

 

 

 

精神分析医フロイトの『エディプス・コンプレックス』というのがある。

 

光源氏というのは、帝になりたい人なんじゃないかと思う。

 

しかし、臣籍降下され、帝になる望みは絶たれている。

 

そうなると、たくさん子孫を残して、その中から次世代の帝の血脈を残したい。

 

そういう深層心理があって、数々の女性に言い寄るのではないかと思う。

 

帝の中宮(妻)を妊娠させてしまうというのは、

 

権力争いの一つの形なのではないかと思う。

 

 

西洋の作品なら、『オイディプス王』のように

 

父殺し or 王殺しという形式になるのかもしれない。

 

 

 

 

しかし、そうではないというのが、『源氏物語』のミソだ。

 

 

光源氏は、全然権力争いする気がないのに、

 

ものすごく権力争いにまきこまれていく宿命を負っている。

 

夢占いに狼狽するというのは、自分でも知らない本心に気がついて

 

愕然としたからだと思う。

 

 

政治の本質は、政治勢力の均衡であり、その核心は、権力争いだ。

 

光源氏の女性に向かう情熱が、別の形での権力争いの継続であるような気がする。

 

 

日本の女性が『源氏物語』が好きだというのは、

 

深層心理のなかの権力争いに興奮して、たまらないのではないか?

 

 

単なる恋愛物語として読めるが、恋愛というのは残酷な権力争いだ。

 

極めて個人的な権力争いだ。

 

 

(おわり)

 

ランキングにポチッと協力お願いします。

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

ツイキャス読書会の予定

YouTubeチャンネル「信州読書会」

メルマガで限定音声配信しています!!

Twitter「信州読書会」

Facebookページ「信州読書会」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいね!した人

テーマ:

 

(引用はじめ)

 

 

宮も御自身の運命をおなげきになって煩悶が続き、そのために御病気の経過もよろしくないのである。宮中のお使いが始終来て御所へお帰りになることを促されるのであったが、なお宮は里居さといを続けておいでになった。宮は実際おからだが悩ましくて、しかもその悩ましさの中に生理的な現象らしいものもあるのを、宮御自身だけには思いあたることがないのではなかった。情けなくて、これで自分は子を産むのであろうかと煩悶をしておいでになった。まして夏の暑い間は起き上がることもできずにお寝みになったきりだった。御妊娠が三月であるから女房たちも気がついてきたようである。宿命の恐ろしさを宮はお思いになっても、人は知らぬことであったから、こんなに月が重なるまで御内奏もあそばされなかったと皆驚いてささやき合った。宮の御入浴のお世話などもきまってしていた宮の乳母の娘である弁とか、王命婦とかだけは不思議に思うことはあっても、この二人の間でさえ話し合うべき問題ではなかった。命婦は人間がどう努力しても避けがたい宿命というものの力に驚いていたのである。宮中へは御病気やら物怪もののけやらで気のつくことのおくれたように奏上したはずである。だれも皆そう思っていた。帝はいっそうの熱愛を宮へお寄せになることになって、以前よりもおつかわしになるお使いの度数の多くなったことも、宮にとっては空恐ろしくお思われになることだった。煩悶の合い間というものがなくなった源氏の中将も変わった夢を見て夢解きを呼んで合わさせてみたが、及びもない、思いもかけぬ占いをした。そして、
「しかし順調にそこへお達しになろうとするのにはお慎みにならなければならぬ故障が一つございます」
 と言った。夢を現実にまざまざ続いたことのように言われて、源氏は恐怖を覚えた。
「私の夢ではないのだ。ある人の夢を解いてもらったのだ。今の占いが真実性を帯びるまではだれにも秘密にしておけ」
 とその男に言ったのであるが、源氏はそれ以来、どんなことがおこってくるのかと思っていた。その後に源氏は藤壺の宮の御懐妊を聞いて、そんなことがあの占いの男に言われたことなのではないかと思うと、恋人と自分の間に子が生まれてくるということに若い源氏は昂奮こうふんして、以前にもまして言葉を尽くして逢瀬おうせを望むことになったが、王命婦おうみょうぶも宮の御懐妊になって以来、以前に自身が、はげしい恋に身をほろぼしかねない源氏に同情してとった行為が重大性を帯びていることに気がついて、策をして源氏を宮に近づけようとすることを避けたのである。源氏はたまさかに宮から一行足らずのお返事の得られたこともあるが、それも絶えてしまった。

 

(引用おわり)

 

 

与謝野晶子訳 源氏物語 『若紫』

 

 

 

 

 

 

光源氏は、母親そっくりの藤壺の宮(5歳年上)に恋をして、

 

宮の療養先まで押しかけて、妊娠させてしまう。

 

 

この源氏の「業」の深さが、夢占いなどで予言されていた。

 

桐壺帝と藤壺の宮と光源氏の三角関係(それも親子関係の)

 

こういうことが古典に細かく書かれているのを読むと、すげーなと思う。

 

 

 

「しかし順調にそこへお達しになろうとするのには

 

お慎みにならなければならぬ故障が一つございます」

 

 

源氏の自由(夢)を奪っている、この世俗=現実のなかの所与の条件というのがある。

 

それが、「業」である。

 

「業」が源氏を苦しめて、故障を生み出すのだ。

 

 

ギリシア悲劇の『オイディプス王』にも似ているが、構成はそれ以上に複雑だ。

 

 

自己欺瞞とか、絶望とか、政治的均衡とか、いろいろな概念を駆使して

 

解釈すると、色々な読み方ができそうである。

 

 

(おわり)

 

 

ランキングにポチッと協力お願いします。

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

ツイキャス読書会の予定

YouTubeチャンネル「信州読書会」

メルマガで限定音声配信しています!!

Twitter「信州読書会」

Facebookページ「信州読書会」

 

 

 

 

 

いいね!した人

テーマ:

 

今年は源氏物語をコツコツ読んで読破したいと思っている。(現代語訳で)

 

『若紫』を与謝野晶子訳でつらつらと読んだ。

 

(引用はじめ)

 

岩の横の青いこけの上に新しく来た公達は並んで、また酒盛りが始められたのである。

 

前に流れた滝も情趣のある場所だった。

 

頭中将はふところに入れてきた笛を出して吹き澄ましていた。

 

弁は扇拍子をとって、「葛城かつらぎの寺の前なるや、豊浦とよらの寺の西なるや」という歌を歌っていた。

 

この人たちは決して平凡な若い人ではないが、

 

悩ましそうに岩へよりかかっている源氏の美に比べてよい人はだれもなかった。

 

いつも篳篥ひちりきを吹く役にあたる随身がそれを吹き、

 

またわざわざしょうの笛を持ち込んで来た風流好きもあった。

 

僧都が自身できん(七げんの唐風の楽器)を運んで来て、


「これをただちょっとだけでもおきくだすって、

 

それによって山の鳥に音楽の何であるかを知らせてやっていただきたい」


 こう熱望するので、


「私はまだ病気に疲れていますが」


 と言いながらも、源氏が快く少し弾いたのを最後として皆帰って行った。

 

名残なごり惜しく思って山の僧俗は皆涙をこぼした。

 

家の中では年を取った尼君主従がまだ源氏のような人に

 

出逢であったことのない人たちばかりで、

 

その天才的な琴の音をも現実の世のものでないと評し合った。

 

僧都も、


「何の約束事でこんな末世にお生まれになって

 

人としてのうるさい束縛や干渉をお受けにならなければならないか

 

と思ってみると悲しくてならない」


 と源氏の君のことを言って涙をぬぐっていた。

 

兵部卿ひょうぶきょうの宮の姫君は子供心に美しい人であると思って、


「宮様よりも御様子がごりっぱね」


 などとほめていた。


「ではあの方のお子様におなりなさいまし」


 と女房が言うとうなずいて、そうなってもよいと思う顔をしていた。

 

それからは人形遊びをしても絵をかいても源氏の君というのをこしらえて、

 

それにはきれいな着物を着せて大事がった。

 

(引用おわり ※改行は引用者が変えました。)

 

 

 

田舎にやってきた宮中のイケメンたち、即興でセッションして、

 

憂いげにそれを眺めていた光源氏。

 

「ちょっとでいいんで!」としつこく請われて

 

光源氏、「病み上がりなもんで」とかなんとか言い訳しながらも

 

なにげに天才的なギターテクニックと美声を披露。。。

 

 

「何の約束事でこんな末世にお生まれになって

 

人としてのうるさい束縛や干渉をお受けにならなければならないか

 

と思ってみると悲しくてならない」

 

 

このように、その場にいた田舎の人は、尼さんも含め

 

「光源氏、マジ神だわ、こんな腐りきった末世にもったいないお方…」

 

と感激のあまりさみしくて落涙。

 

 

(源氏物語の登場人物は、とにかくよく泣く)

 

 

 

女の子は、光源氏のインパクトがすごすぎて、人形まで作り出す始末。

 

(そして、その女の子 《※のちの葵の上》 が、実は光源氏の目当てだった)

 

なんだこれ 笑

 

 

(おわり)

 

ランキングにポチッと協力お願いします。

 

  ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

ツイキャス読書会の予定

YouTubeチャンネル「信州読書会」

メルマガで限定音声配信しています!!

Twitter「信州読書会」

Facebookページ「信州読書会」

 

いいね!した人

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。