【ヌスバウム先生から他の先生へのコメント】

1 神島先生

ロー・スクール生は想像力が足りないので小説読んでください。

哲学や思想をやらないのも問題。

2 稲原先生

公平性とcompassion

上から目線のcompassion

「思いやりcompassion」と「哀れみpity」の関係は、今後の課題。

3 河野先生

動物は必死に生きています!気楽じゃないです!!

スティーブン・ビンカー『暴力の人類史』

animality=ここでは人の動物性

Q.「進歩」とは何か?

A.「虚栄心」と「権力欲」の産物。

【討議】

1人目

Q.若々しいソクラテスなんて考えられないんだが?

A.(笑)

近代は古代ローマにない問題を抱えている。古代ローマ人は我々より健康な食事を食べていた。今は環境に毒素が多い。これが認知症の原因。

古代ローマでは離婚もできたし、女性にとってはよかった側面も。権利はなかったが。

“やさしいおばあちゃん”になるだけが生き方ではない。

2人目

Q.なぜトランプが支持された?

A.私か教えて欲しい(笑)byヌスバウム

今それについて文章を書いています。

ざっと言えば、アメリカでの男尊女卑が露わになった。

あるいは白人労働者の苦境故かもしれません。

産業空洞化→白人労働者が置き去りに。

ヒラリーは思いやらなかった。

保護主義はよくない。歴史が示している。

トランプ支持者は「移民が来るから我々の仕事がない」と言う。我々は白人労働者の苦境に対し、まず共感する必要があった。その上で、説得すべきだった。

私はもっと政治的講演をすべきだった。

もっとも、連邦政府が陥落したとしても、州政府は大丈夫だと思います。教育は州政府の管轄ですから、連邦の手は及ばないと思います。

ただ、最高裁判事の任命が心配です。ひとたび任命されると20〜30年在職するからです。

ギンズバーグ、ブライヤーのような判事に長生きしてもらうしかない。笑

3人目

Q.どこの国で暮らしたい?

A.フィンランドは良い…のだが、移民に対し、その移民が30年いても「いつ母国に帰るの?」と聞くから厳しい。ドイツかなぁ…

4人目

Q.コスモポリタニズムって何?

A.①自らがローカルな帰属ではなく、「人類」の集団に帰属しているというイメージ②nationではなくfederation

5人目

Q.同調圧力高い日本でスティグマ解消はうまくいく?

A.スティグマの種類による。アメリカで30代以下は、トレンディドラマにゲイやレズビアンが出過ぎたため完全に慣れており偏見はない。

インクルーシブ教育

6人目

Q.民族教育の是非

A.価値があるのは、人々を統合し変化を起こさせる場合のみです。グループごとの教育、ではまずい。

7人目

Q.人文科学の危機

A.ソクラテスメソッドで授業しないと学生退屈っしょ。笑