午後から彼と会ってきました。
あと5、6分で着くって時に、彼からメッセージが来ていることに気づいた。
ごめん、着くのが2時頃になる。
用事に時間がかかったのだろうと、待っているから大丈夫だと返事を送った。
待ち合わせの場所で、ぼんやりとしながら空を見上げると、すっかり空は冬の空色になってて、今から好きな人に会えるのに、どこか淋しい気持ちになった。
彼が着いて、当たり前のようにホテルに入り、『用事はもう済んだの?』って彼に聞くと、『うちのが◯◯を失くして、それで印鑑を持っていったり、なんだかんだと手続きに、時間がかかってしまった。』
『遅れて申し訳ない』と、私に謝っていました。
彼と話をしていても、頭の中では彼と奥さんが、さっきまで一緒に行動をしていたんだと思うと、心がざわつき、わたしは逃げるようにバスルームに向かった。
『もう風呂にお湯を入れたのか?』って聞く彼に、
『うん、寒いからもう入るね』と、気持ちを誤魔化すかのように答えると、『今日はあんまり時間もないしな…』って言う彼の言葉に、また少し悲しい気持ちになった。
そう、わたしたちには、限られた時間しかない。
『そんなこと、言われなくてもわかってるよ…』って、心の中でつぶやいていた。
お風呂に入りながら、奥さんが家に居るのに、出てきて大丈夫だったのかな?とか、
『今からどこに行くの?』と、奥さんから聞かれなかっただろうか?とか、そんな事ばかりが頭に浮かんでしまう。
私は、いつまで経っても彼に気を使ってて、それはきっと、この先も続いていくんだと思う。
いつものように彼が入ってきて、いつものようにお互いの体を洗い、抱き合った。
そんな時でさえ、私の心は沈んだままだった。
どんなに好きでも、彼は他の人の夫で、私は不倫相手にすぎない。

そのことも、変わらずに続いて行くことを知っているから、辛くなるんだと思った。

今日から三連休の彼に、『明日、明後日は、何をしているの?』と聞いてみた。
『明日は多分、出かけるんじゃないかな…』
『買い物とか…』
あ…聞くんじゃなかった。
バカだな、わたし。。。
今日は、奥さんが失くした◯◯を止める手続きに歩き、明日は仲良く買い物に出かける。
わたしが知らないだけで、そんな日がたくさんあるんだと思った。

