2018.9.29


午前2時。

クリニックに着くと

夜勤の助産師さんが対応してくれた。

陣痛室で

胎児の脈や私の血圧、

陣痛の間隔などを計測する。

「確かに陣痛が2-3分おきに来ているね」

「もうすぐ先生が来るから、あと少し待っててね」

そうして間もなくやって来た先生によって、

内診が始まった。


















「子宮口がもう3センチも開いちゃってるし、

頚管長ももう2センチもないね。」

そう話す先生は

とても焦っているようだった。

「お腹の痛みはいつからあったの?」

と訊かれて、

「昼頃からだったと思います···

夕方から痛みが強くなっていって」

とこたえると、

「昼から?え、昼から?

何でもっと早く連絡して来なかったの?」

と返された。

「今夜このまま生まれる可能性が高いから、覚悟してください」

「ここでは生まれてくる子をケアできないから、救急車を呼んで、

そういう設備のある病院にこれから搬送してもらいます」

先生は早口でそう説明し、

同時に依頼状のようなものを書いていた。















何が出来るわけでもなく

ただ隣で一部始終を見守っていた旦那は、

ひとまず自宅に戻ることになった。

深夜だったため

寛太を起こさずに

自宅に一人残して出てきてしまっていたからだ。

旦那は寛太を連れて

後から搬送先の病院に来ることになった。





























「何でもっと早く連絡して来なかったの?」

先生にそう言われても、

こうなってしまったのは

自分のせいだとは思えなかった。

と言うよりも、

自分の身に起きていることのようには

とても感じられなかった。

現実感が、全くない。











「今夜このまま生まれる可能性が高いから、覚悟してください」

そう言われても、

二人目を妊娠したことでさえ

消化しきれていないのに、

覚悟なんてできるはずがない。
























今夜生まれてしまったら

この子はこのまま死んでしまうのかな。

救急車の中で

そんなことを

ぼうっと考えていた。