2002年、今から17年前の7月から
いったん家に帰って、何年間か両親と一緒に暮らしていました。
あの頃、実家の近くにあるカメラ屋さんで働いていました。
そこは大きめなショッピングモールの中にある店舗で、買い物帰りのお客さんがネガフィルムの現像プリントや焼き増しを依頼に来たり、証明写真を撮るために訪れたりしていました。
今では、フィルムカメラも珍しくなっていますよねー。あの頃は、まだデジカメが出たばかりだったかなー。「写ルンです」もいっぱい並んでいました。
そうそう、カメラ屋さんで働き出してから、同じフィルムを別店舗で焼き増ししてもらったら、全然違う仕上がりになるのがなぜなのかが納得できました。焼き増しする人によって変わるんですよね。
そして、その頃、店舗にはBGMとして有線放送が一日中流れていました。
流れていて覚えているのが
Mr.Childrenの「Any」と、RIP SLYMEの「楽園ベイベー」
実家に帰ったのには、ちょっぴり事情がありました。それまで何があってもずっと実家には帰らず、自分で乗り越えてきたつもりでした。でもその時には、もう何もかも八方塞がりで、最後の最後に親のところに戻りました。
「Any」の歌詞の中に
「今 僕のいる場所が 探してたのと違っても
間違いじゃない きっと答えは一つじゃない」
というフレーズがあって。その部分がいつも頭の中でぐるぐる回っていました。
夏が来ると蘇ってくる思い出のひとつです。