「お前、いいよ。売れるよ

もっと痩せて・・・絶対、行けるよ」





13年ほど前、グラビアでデビューするはずだった事務所の

演技指導していた方に、言ってもらった言葉


(11歳年上の本職映画評論家。密かに、当時憧れてた人)




当時の私は芝居が大嫌いで。


でも芝居が必要だっていう社長の言うことは理解出来た



「芝居しようとするとお腹が痛くなる」



演技指導の「先生」である彼に、そう相談した

芝居が嫌だけど、興味があるから
全否定出来ずにいた






そんな私はある日、覚醒した

180゚芝居への考え方が変わる瞬間がきた




それは芝居が楽しくてたまらない、そう感じた瞬間






その後、行われた事務所の内部オーディション


結果は





「特別賞・上條 南」







張り出されたこの結果発表にとても驚いた

あんなに芝居ができなかったのは、ほんの数日前だったから



内部オーディション(とゆーか事務所のスタッフ陣へ向けた発表会みたいなもの)

内容は


フリータイムでは、当時の江ノ島で生きてた野良猫達への想いをスピーチ



そして、ダンスを踊った



明らかにバレエやっていた様な、美しいターンを披露する人もいたけど



私は、感情だけを頼りに、振り付けを踊った。無音で

当時、基礎なんて何も知らなかった。まっさらなダンスを




あとは課題で、何かの台本を読んだ(演じた)記憶がある





「南、あの芝居だよ!あれでいいんだよ!!!

芝居、楽しいだろ?

お前がこんなに出来るようになるなんて思わなかった・・・」




死ぬほど、嬉しかったな




彼の予言が外れ、私が「売れなかった」理由は

「恐れ・恥」

ただ、それだけ


売れることが怖かった。売れたいって言うことさえ恥じて立ち止まってしまった


この精神さえ壊して突き進めていたら

未来はきっと、違ったでしょう




結局、グラビアがやりたいわけじゃないって

事務所は逃げた


そんなふうに。その後の人生も


周りからの期待を、裏切り続けてきたけど




再び踊ることを与えられた今


この場所で、叶えようと思います


大切なのは、自分を信じることですね宝石赤



end.thankyouピンク薔薇キラキラ