はいほ~
40代、めっさ昭和、母子家庭歴20年、パート社員から開始…現在はぼっろぼろの家で猫との2人暮らししながら
の社長ってのしてる、BOSSっす
そう言やぁ…
恐怖のゴルフ前日4人揃って
おーしょーくーじーー。
ふと考えたら、こういう形での食事会みたいなん…
いつぶり??!
つい半年前まではンマしょっちゅーやったつー事改めて思い出して…やっぱ今年ってーーー!!感満載
・・・・・
あたしの追い込みが聞いたらしく、〇△さんは渋々電話を取り出した。
そうそう…
早くっつ…
早くっつ!!
電話を手に取りながらもまだ迷っている様子に
「あの…どうします??あれやったらもうええけど?
自分で話するし…。」
更に追い打ちをかける。
「あたしからってわかったら出ないかもしれない…。」
そう呟く彼女の言葉には何も返さずじっと見つめていると、ようやく諦めたのか電話機を操作する。
「あ、もしもし?あたしぃ~。」
はやっつ!!!
驚く程早いタイミングで彼女は話し始めた。
あたしぃ~って…
あたしぃ~って…
何や、それっつ!!
「今いい~?うん、うん。ごめん~。ごめんやよ~。ちょっといい~??」
よくわからない2人の会話を見守りながら、これが互いに家庭を持ちながら付き合いをする者同士なのか、と不思議に思う。
秘めた恋愛、相手のおかれている環境を思い軽々しく連絡もできない関係、そんな印象はかけらも無い。
かけさせたん、あたしやけど。
赤井さんはどうやら電話で話をする事叶うタイミングの様だ。にも関わらず、2人の何というわけでも無い話が長々と続き兼ねない様子に、
「かわって?かわってもらえます??」
待ちきれずあたしは横から口を挟む。
〇△さんはそんなあたしにくるり、と背中を向け赤井さんとの話を続ける。
おいおい、待てよ。
おい、待てやーーっつ!!
「ちょっと!電話…かわってくれます???」
あたしはつい今伝えた言葉をその時より遥かに大きな声量で繰り返した。咄嗟に振り向いた彼女に向かって
「早くっつ!早くかわって!!」
そう言いながら右手を差し出した。
事の経緯を自分で説明したい様子の〇△さんだったが、
そんなん待ってたら絶対長い!!
あたしはそれを許さない。
「は、や、くっつ!早くかわってくださいーー!!」
繰り返すあたしの顔を見ながら、
え??
何??
なんか…なんかあたし意地悪みたいやん。
「ごめん…。ちょっと…。不二子さんにかわるわぁ…。」
そう言うとあたしに携帯電話を差し出した。
よしよし。
電話の向こうでは何やら叫んでる赤井さんがいるが、
「もしもし…??赤井さん??
この間はどうもです…。不二子ですがー。」
あたしは構わず話し始めた。
そして、戸惑った様子露わに挨拶をする赤井さんには構わず、
「あの…今聞いたんですけどー?
赤井さん、あたしと付き合ってるとか〇△さんに言ったんです?
なんです?それ…。なんなん?それ…。それ、ホンマですか??」
単刀直入に質問した。
いかにも怒ってますモードで!!
明らかに動揺し、あれやこれやとよくわからない説明をする赤井さんに、
「いや、そんなん聞いてないんですって!
赤井さん、あたしと付き合ってるとか言うたんですかって!!」
声を荒げるが、返事は無い。
おい!
おーーい!
お前…ホンマに最低やのぉぉ!
あまりに不快な苛立ちを抑えきれなくなり
「ちょぉ!!聞いてる???!
あたしと付き合ってるとか言うたんかって??!!」
そう叫ぶあたしに向かって赤井さんは突然、
「そんなん…そんなん言ってない言ってない。
言ってないですよ!!」
そう言った。
出たっつ!
出た、
ほっつんまくだらん奴!!