はいほ~

40代、めっさ昭和、母子家庭歴20年、パート社員から開始…現在はぼっろぼろの家で猫との2人暮らししながら

株式会社 いいねいいねドットコム 

の社長ってのしてる、BOSSっすニヒヒ

 

きゃーっ

きゃーっ

きゃーっ

きゃーっ

 

デ…

デッビュー笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

き、緊張したぁ…緊張したぁー。

スタッフにわーわー言いながら

エコバッグ使用デビュー。

 

ヨーグルトの上にほかほか焼きたてパン入れて帰るんが辛かったなーショボーン

 

・・・・・

 

口挟ませる事許さず一気に話し終えたあたしの訴えに、

 

「あぁ…。ありがとうございます。

めっちゃ…めっちゃ勉強になります。」

 

息子どん担任の若先生はご機嫌に応えた。

 

へ??

チミ…ちょっと

大丈夫か???

 

そして

 

「確かに…確かにお母さんの言う通りだと思います。」

 

へ??

んじゃなんで言うたんよ??

 

「ただ…」

 

うんうん

そこそこ

そこが聞きたい!

 

「かむら君…その転校生ですね?が…随分ませてるんですよ。」

 

聞きました、

さっき聞きましたー。

 

「こっちの言う事もあんまり聞かない。

自分のルールみたいなんで人を振り回すタイプというか…。

例えばですけど…出るなって言っても出る、走るなって言っても走る、しゃべるなって言ってもしゃべる、んだとしたら…」

 

はぁ…

 

「一緒に出る子をなくす、一緒に走ろうとする子をなくす、一緒にしゃべれる子をなくす…」

 

はぁ???

 

「そうしたら一緒に出る子いなくなって出ないじゃないですか?

一緒に走る子いないから走らないし一緒にしゃべれる子いないとしゃべらない。」

 

はぁぁぁあーーーーっつ??!

 

「結果的にかむらに取っても良い事だし…。」

 

あかん…

あかんっつ…

あかんーーーーーっつ!!

 

先生の説明を聞いているうちに思わず叫びたくなるあたしだが、

まだ学生の様にも見える若先生が自分への不平を訴えるあたしに向かってにこやかに又穏やかに、そして何より一生懸命話す様子に込み上げた感情をそのまま吐き出す事だけは抑える。

 

でもおかしい。

でもムカつく!!

 

説明に一区切りついた様に思えた先生だは、その後に

 

「あと…僕チャラ男好きなんでー。」

 

そう言った。

 

えっつ…

えっつ、えっつ、えっつ、

それには…

それには弱い…。

 

その言葉は理屈抜きに嬉しく、

叫びはしないながらも浮かぶ疑問に抵抗、不信感全てをぶつけるつもりだったあたしの反応が和らいでしまう。

 

出たっつ!

親馬鹿ーーーーっつ!

 

そのおかげか、言葉を選ぶ冷静さを取り戻せたあたしは、

 

「何か…何かよくわからないです…が…

それが正しいのかもしれないけど…嫌です…ね、なんか嫌だなーって思います。」

 

そう言いながらある事を思い出していた。

 

息子どんに本を読む習慣をつけて欲しかったあたしは、彼が幼少の頃には喜怒哀楽感情を思いっきり込めて絵本を読み聞かせた、少しでも興味持った本は積極的に購入する様にし、

自身で読書する事叶う年齢になってからも気の向かない本人にそれを強制して本格的な本嫌いになられる事を懸念して常に一緒に読もうと誘ったりもしていた。

 

それでもどうも本を読む習慣がつかない息子どんを思って、どうしたら本を読む様になりますかね、と先生に質問をした事があった。

 

その時この若先生は

 

「嫌らしい話ですけど…1冊読んだらいくらあげるってお金で解決するってパターンはどうですか?」

 

とアドバイスしてくれたのだ。

 

自分には予想もつかない発想に驚いたあたしだったが、さすが若いだけあって考える角度が違う、と捉え

その案を取り入れようとは思わなかったもののこの先生の印象を悪いものへと塗り替えるきっかけにもしなかった。

 

若い=今どきって感じでー!

 

その時の驚きが今改めて不快なものとして蘇る。

 

あたしは先生に言った。

 

「よく…よくわからないですけど

先生が言ってはるのはお腹一杯だというから食べさせないでおこう、頭痛いというから頭痛薬飲ませよう、寒いというので上着も着せようって言ってる気がします。

普通だったら…あ…普通はわからないですけどあたしだったら

食欲無いのって嫌な事あったのかな、お菓子食べ過ぎたのかな、頭痛いってぶつけたのかな、寒いと迄言い出したから熱もあるんじゃないかな、風邪ひいたかなって考えます。」

 

よくわからん…。

なんじゃそりゃ。

なんじゃそりゃーーーーっつ!!

 

自分でも何を言ってるかよくわらかないその発言を聞いた若先生はただただじっとあたしを見つめていた。