小説:「夢にも思わない」 宮部みゆき 角川文庫 | お茶の葉っぱとみかんの皮

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腹痛い・・・。

不規則な生活がたたって腸が活動を停止しているみたいだ。

キリキリする。


「夢にも思わない」 宮部みゆき 角川文庫


「今夜は眠れない」の姉妹作。

主人公は中学1年生の男子。主人公の視点で物語が進行していく。

内容は地元で殺人事件が起こりその被害者を自分のクラスメイト(女)と勘違いしてしまう。

実際に殺されたのはそのクラスメイトの従弟であることが判明し、殺人事件の真相を知るべく

友人の島崎と一緒に調査を始める。


ストーリーの大筋は大体上に書いたような感じで、前作にあるようなほんわかした雰囲気はあまりなく

どちらかといえば社会派ミステリーを平易に書いたような感じの本。

読書感想文とかを書きやすい部類の本だと思う。


前作と比べると主人公に対してイラっとすることが多かったように感じる。

「男の嫉妬は醜い」とはよく言ったもので、読んでいてこれほどイライラさせられるとは思わなかった。

特に前半部、自己完結している文が多いのもイライラの原因。


中学生が主人公であることからもさわやかなイメージを持つかもしれないがそういうわけではない。

この本は人間の汚さを前面に押し出している。(前作でもそうだったけれどもそれ以上に)

殺された女はもちろんそうだし、主人公もヒロインもみんなどこか影の部分を持っていて

そこに焦点が当てられている。


前作のような感じを期待して読んだからかもしれないが、読んでいてあまり気分のいい本ではなかった。

もうちょっと人間のプラスの面に光を当ててくれてもよかった気がする。

殺された女はトコトン悪女でいい面が何も見えてこなかったのは残念。



夢にも思わない (角川文庫)
宮部 みゆき
角川書店
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