新年のご挨拶が遅くなりました。


新玉の年に

炭と昆布飾て

心から姿

若くなゆさ


アラタマヌ トゥシニ

タントゥ クブ カザティ

ククルカラ スィガタ 

ワカク ナユサ



初春が清々しく始まりました。


上記は、沖縄本島で新年によく歌われる琉歌。

「かぎやで風」という古典音楽にのせて歌います。


琉歌は、すべていろいろな古典音楽や民謡に乗せて歌うことができるのが、特質かもしれません。


そして、それらの歌曲に振り付けて、琉球舞踊は踊られます。


琉歌は、8・8・8・6語です。


新年を迎えるにあたり、

縁起物の炭と昆布を床の間や神棚に飾り、

幸せと繁栄を祈願し、

新しい爽やかな気を入れて、

身も心も若返る事であるよ

(諸見川和男『工工四琉歌散策』引用)



"心から姿、若くなゆさ"


そういう心持ちでスタートを切りました。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。




今回は、植物の話題で。

ブログからは雪便りが多いなか、
南島では緋寒桜が少しずつ開花してきました。
春のきざしです。

最初は、色が淡く、
数日してから、
濃いピンク色に。

この古木から花が咲きます。
黒いのが太い根。




"セイロンベンケイ"のかわいい花。
だんだん濃くなっていくのですが、
この淡い春色に惹かれます。
野生種、庭に自生。



今回、初めて増やしてみようかと。
葉っぱを水につけていると、葉の表面から新芽が出るようです。


アッ🤭

7日には、七草粥、作りましたよ。


世に言われる七草ではなく、庭で採取できる野草・薬草などを選びました。


時計回りで、①芋の葉、②シマつゆ草、③ヨモギ、④ツワブキの茎、⑤鐘楼臭木の葉、⑥三つ葉、⑦リュウキュウコスミレの葉。


アク抜きに重曹で湯がいて、使用。


今回、初めて食べたのは、

つゆ草と、鐘楼臭木と、スミレです。


古くから食べられているヨモギや芋の葉は、滋養豊富。


野草・薬草でエネルギーを!


美味しくいただきました。




(紅芋の花 2020年撮影)

参考にした記事。

これは昨年の新聞社発行のカレンダーの写し。


家にあるのは、シマツユクサです。


(琉球新報、日付不明)


(「ブラミドリ」野草料理の話、比嘉正一、タイムス住宅新聞、2020-2-7)


"庭の草木花を生けるシリーズ"?は、今年も続けてみます。


寅年にちなみ

"虎の尾(サンスベリア)"を生けてみました。


悪いエネルギーを浄化するといわれています。

生け花には、水栽培のものを使用。


今回はじめて、我が家の彼にどうかしら、と聞いたら...

にわかに、假屋崎省吾さん?降臨!


一目見るなり、

ささっと動かされ、

下のようになりました。


これだと、私のいつものパターンに近いので、不満。

あとで、元の形に直しました。笑


上のようにしたいなら、あとひと鉢、小さな白い花を置くといい、というアドバイス。


そうかなぁ。



昨年、咲いた"虎の尾"の花。




下は、観葉植物アスパラガス。

鉢に顔を近づけると、森林のなかにいる気分になるので、好きです。


風水的には、良縁を呼び込むと言われています。

20年以上も経つ株。



アスパラガスを、

杉の木立に見たて、

幼い日の山道をイメージしたかったのですが、なかなか。


諦めきれずに、後日、生けなおしてみました。


本当は、杉の木立だけがいいのですが、

やはり淋しいので、あれこれ差して。




後ろのすだれ、倉庫から探して、吊るしてみましたが、蛇足感?



小さなオオタニワタリ、つゆ草、アロエの花、南天、オリズルラン、シダ、その他、名前のわからない植物もあります。


サシ草(タチアワユキセンダングサ)の白い花だけは、路地から採取しました。

庭に増えると怖いのですが、清楚な花だと感じます。

強い生命力。

熱帯アメリカ原産で、1844年頃、観賞用として移入されたようです。


下の記事によると、抗酸化作用があり、亜鉛も含まれているようです。

(沖縄タイムス 2021-1-11)


こうしてみると、

やはり、私の原点は、

幼少の頃から親しんだ野山の草木花。


60代なかば。

ようやく、そこに回帰していく途中なのだと自覚した新年でした。


大げさな言い方ですが、自分の"好き"を突き詰めてみると、そうなのかもしれないと。


故郷は、青森県八戸市。

飢渇の郷土の血を引いています。


ブログでよく見かけるアマドコロ。

下の記事を読んで、幼少期の思い出と、繋がりました。

「ところ」という芋を探しに行ったことがあり、その「ところ」が、アマドコロの根のことだったのだと気付きました。

(デーリー東北 2020-8-19)


最後に、2020年ノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュック氏の初の邦訳詩集『野生のアイリス』(野中美峰訳)。

その書評(詩人・杉本真維子さん執筆)から。

(新聞の日付不明)



庭はその一つの器のなかに、この世のすべてを呼び入れる。

光の移ろい、草花の盛衰、風や虫の来訪と出立ー。


グリュックはそこに対峙する有限と無限に目を凝らし、祈りとともにこの世の真実をあぶりだす。


「そこが鬱病持ちの間違いなんだよ、と

ノアはいう。

木と

共感しようだなんて。幸せな心は

落ち葉のように庭を彷徨うものなんだ。全体よりも

その一部であることに満足して。」

(「朝の祈り」)


ノアが、木よりも木の一部である落ち葉に幸せの本質を見ているところが興味深い。


記事中には、もっと深い洞察がありましたが、短く説明するのが難しいので、割愛します。


「そこが鬱病持ちの..」の部分は、

前の部分がどうなっているのか不明ですが、

引用なので、そのまま記入しました。


私たちは、この自然の中のごく一部であり、


誤解を恐れずに言えば

独自の存在だと強く主張するほどのものではない、というニュアンスに受けとりました。


傲慢な心を戒めるような、

宮沢賢治の思いに通じるような感じでした。


アッ🤭、マリンの出番がない!!

まとめて、近影を。


ご飯をたくさん食べて、隠れんぼして遊んでいます。




虫の被害のため、枝切りした鐘楼臭木の生け花とマリン。


寝ぼけています。


昨年10月の撮影。


人間でいえば、

なんだか床屋さんに行ったばかりの男子、に見えませんか。笑


南太平洋・トンガ沖海底火山の大規模噴火!


世界中で被害が少ないことを願っています。

ブロ友さんも書かれていましたが、1960年のチリ地震津波のことを思い出しました。

チリ津波では、沖縄に被害がありました。


オミクロン株感染拡大!


今週、公演アナウンスの仕事が入っています。

心配ですが、注意して臨みます。


いつだったか、地元紙のネット記事コメント欄に、

「いったい、沖縄に米軍人は、何人いるの?」というような"つぶやき"がありましたので、掲載します。


在日米軍関連の人数は、

2011年時点(最新)で、3万7千人弱。

そのうち、在沖米軍人は、2万6千人弱。

在沖米軍関連の感染は、

昨年12月15日以降、4、800人余です。


諸事情により、

1日にブログを拝見する数が減っていて、ご訪問も遅くなっています。前回のご訪問もまだ途中です。ご了承下さいませ。


皆さま、寒さ厳しい折り、ご自愛下さい。

雪下ろし、気をつけて下さいね。

動物たちのこと、いつも心に。


1月18日  朝6時45分 気温15度 玄関先にて