石の専門家と一緒に川へ行きました | 帰還せよ

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先日、岩石の先生と一緒に石の観察に行ってきました

 

水晶とか黒曜石なら見た目でわかるけど、その辺の石のことはさっぱりわからない私

 

専門家と一緒に石を見られるなんて、このうえない贅沢です

 

まずは、おすすめの川の河口へ行きました

 

 

 

川に下りると、周りはごつごつとした石がたくさんありました

 

5m先は海です

 

下りてすぐ、ある石を指さし「これは捕獲岩だよ」と教えてもらいました

 

石の中に石が入っているのが捕獲岩です

 

 

 

捕獲岩は、マグマが地下深くから上がって来る時に周りの岩を崩し、さらにその石を取り込みながら上がってきた物です

 

地下深くにどのような岩石があるのかわかるので、お便りのような石ですね

 

捕獲岩を認識すると、周りにもたくさんの捕獲岩があるのに気づきました

 

知らない時は見えなかったのに、知識って大事です

 

 

捕獲岩の中に捕獲岩

 

 

 

先生は、図を使って捕獲岩の仕組みを教えてくれました

 

石の話が面白すぎて、一歩も動けません

 

その辺のありふれた石も、詳しく聞きながら見ると表情が豊かに見えます

 

目の前の石の話が止まらず、すぐ横の川にも到達していないし、すぐそこに見えている海にも到達していません

 

川に下りた場所のまま、1時間以上が経過しました

 

 

 

いい加減動こう、ということで数歩歩いたのですが、またすぐ止まりました

 

こちらは、日本代表の石といってもいいんじゃないかと思うくらいありふれた安山岩です


色は違うけど、どちらの石も安山岩です

 

 

 

安山岩かどうかを見極めるのは成分です

 

中に入っている鉱物で判断します

 

 

これもこれも安山岩

 

 

 

 

私の究極の願いは、その辺にある普通の石がなんなのかわかるようになることです

 

そうなればどんなに面白いか、と思います

 

 

 

こちらは珪化岩

 

 

 

珪化岩は、厳密には石の名前ではないそうです

 

珪化岩を一度教えてもらうと、周りにある大量の珪化岩が目に入るようになりました

 

 

 

川の砂の特徴も教えてもらいました

 

海の砂とは全然違います

 

海の砂と川の砂を区別できると、岩石を調べる時に役立つそうです

 

 

 

気づくとまた1時間以上経っていました

 

まだ2mくらいしか動いていません

 


 

やっと海のそばまで来ました

 

すでに長い時間が経っていたので、海にいたのはちょっとだけでした(海では1歩も動いていない)

 

 

 

 

今度は別の川に来ました

 

周りにあるのは石英斑岩です

 

ここには、高温型石英という八面体の水晶がありました

 

 

 

高温型石英を含む岩

 

 
 
表面から八面体水晶の一部が見えています
 

 
 
粒も拾ってきました。なんとなく八面体のがありました(5~7mm)
 

 
 
 
最後は、札幌の石山緑地へ行きました
 
ここは、札幌軟石の巨大な採掘場です
 

 
 
札幌軟石は、支笏湖が大噴火した時に大量の火山灰が流れてできた物です
 
高さ数十mの火山灰の塊です
 
以前は3段あると思われていましたが、実は1回で流れてきました
 

初めて来たけど、神秘的ないい雰囲気の場所でした

 
 
支笏湖から流れてきた火山灰は、札幌の硬石山にぶつかって止まったそうです

 

 


石の観察はとても面白かったです


やはり実際に石を見るのが一番ですね


その場で教えてもらえるので、すごく勉強になりました

(記憶力が弱くてだいぶ忘れてしまったけど)


雪が降る前にもう一度行けたら嬉しいです(^▽^)