今年の冬、3年生の子ども達に、こんなテストをしてみました
外国の学校で実際に行われた、という問題をどこかのサイトで見つけました
面白かったのでせひクラスの子に試してみようと思い、3年生用にアレンジしたものです
内容は以下の通りです
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5分間テスト
①まずはなにもせず、全部読みなさい。
②このテスト用紙の右上に名前を書きなさい。
③「②」の「名前」という文字を丸でかこみなさい。
④右上の名前の下に、小さな四角を5つ書きなさい。
⑤それぞれの四角の中に、×を書き入れなさい。
⑥それぞれの四角を、全て丸でかこみなさい。
⑦「⑤」の問題文の下に線をひきなさい。
⑧テスト用紙のうらで、72×30を計算しなさい。
⑨「⑦」の、「問題文」という文字を丸でかこみなさい。
⑩このテストのここまできたら、大きな声で名前を言いなさい。
⑪テスト用紙のうらで、107+278を計算しなさい。
⑫ここまできたら、黒板に名前を書きなさい。
⑬テスト用紙の左下に、えんぴつで小さなあなをあけなさい。
⑭ここまで全てを注意深く読み終えたなら、しずかに「①」と「②」だけしなさい。
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「これは、皆さんの注意深さを見るテストです。問題をよ~く読んで、書いてある通りにやりなさい。指示されたこと以外の私語は禁止します」
と言ってから始めさせました
1番の問題をきちんとよく読み、その通りにやれば、プリントの右上に名前を書くだけで終わります
しかし、よく読まないで上から順にやっていこうとすると、プリントにさまざまなものが書き加えられることになります
開始して数秒後、ほぼ全員がプリントの上で鉛筆を走らせ始めました
それがあまりにも面白くて、私は吹き出しそうになるのを必死でこらえていました
このテストの一番の難関は、10番の問題の、『大きな声で名前を言いなさい』というところです
みんなためらうに違いありません
ふと見ると、一人の男の子が両こぶしを握り、小さな声で「せーの」とタイミングをとっています
そして、大きな声でフルネームを叫びました
それを皮切りに、次々と子ども達が自分の名前を叫び出しました
もう、死ぬほど面白い光景です
12番にある、『黒板に名前を書きなさい』という問題も、一番先に名前を叫んだ男の子が、前に出てきて黒板に名前を書きました
それを見て、次々と子ども達が前に出てきて黒板に名前を書きました
一番先に名前を書いた男の子を見ていると、プリントの左下に鉛筆で穴を開けていました
それからしばらくの沈黙の後・・・
しまった!
という顔をして、両手を上げて頭を押さえました
それからその表情のまま私の顔を見ました
私は我慢できずに、吹き出してしまいました
他の子ども達も、問題の最後までいったところで、「え・・・」という顔をして止まりました
やられた!という顔をしている子や、わけがわからなくて混乱している様子の子もいました
その辺りで5分が経過したので、テストを全部回収しました
結局、クラスの全員が、よく問題を読まずに上から順に、
「名前」という文字を丸でかこみ
名前の下に小さな四角を5つ書き
それぞれの四角の中に×を書き・・・
というように、上から順に指示されていることをやっていました
全滅です
一人くらい、きちんと1番の問題を読む子がいるかと思ったけど、だめでしたね(笑)
これを、同じ学年の先生に見せたところ、「ください!」と言って持っていき、早速クラスで試していました
やはり、全滅だったそうです