江戸しぐさの中でわかりやすいのは、
公共公告機構のCMで有名になった
「往来しぐさ」ですが、その中のひとつが、
雨の日のしぐさの「傘かしげ」
傘かしげは、お互いが傘をさしてすれ違う時、
相手と反対の方へ傘を傾けてすれ違えば、
雨粒雪粒で相手を濡らさずにすみます。
な~んだ、簡単なことだ、とお思いでしょうが、
これもいつもくせにしていないと、
とっさには傾げられないものなのです。
実際に雨の日にすれ違う時見ていると、
傘を傾げる人の少ないこと
だから、お互いに濡れることもあり、
結局いいことないのにな~と感じます。
相手にとって気持ちよいことは、結局
自分にとっても心地よいこと。
譲って損ではなくて、譲って両方得。
お互い様は、お互い得。
共生の思想でいけば、
損得で考えても結果お得なんですよ