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陸自「海上輸送部隊」新編を準備
輸送学校、海自を研修
(2019年6月24日~27日)

2019年8月1日更新
 

 

 輸送艇の運航について海自の乗員から出港前のブリーフィングを受ける陸自輸送学校の隊員(緑色迷彩)=6月25日、「輸送艇2号」のブリッジで


 

 輸送学校の隊員が研修した「輸送艇2号」。車両甲板はオープンウエルデッキで港がない場所でも砂浜にそのまま貨物を陸揚げできる(『自衛隊装備年鑑2019-20』から)

 陸自は新「防衛大綱」に盛り込まれた「島嶼部の特性に応じた基幹輸送及び端末輸送の能力を含む統合輸送」の能力を取得するため、輸送学校(朝霞)の基幹要員を海自の艦艇部隊や教育機関に派遣し、「海上輸送部隊」の新編に向けた準備を進めている。防衛省・自衛隊では令和5年度までに部隊などの海上輸送用として、「中型級船舶(LSV)」1隻と「小型級船舶(LCU)」3隻を新規に導入する計画で、これが実現すれば南西諸島の島嶼部に展開した陸自部隊への糧食・弾薬・燃料など端末輸送の基盤が整い、兵站面が大きく改善される。


陸海共同の船艇導入も計画

 【輸校=朝霞】陸自輸送学校(学校長・馬場邦夫将補)は6月24日から27日まで、海自横須賀地方隊の支援を受け、同地区で初の輸送艇研修を行った。

 研修には同校から「海上輸送部隊」の新編に向けた基幹要員十数人が参加し、横須賀警備隊に所属する「輸送艇2号」(LCU2002、基準排水量420トン)に乗艇した。

 同艇は全長52メートル、幅8.7メートル、深さ3.9メートルの多目的輸送艇で、乗員数は約28人。平底箱型の船型であることから、港がなくても砂浜に直接乗り上げ、車両などを陸揚げできる。

 同艇は海自で離島間や僻地への人員・物資輸送に従事しており、陸自が想定する「島嶼部への端末輸送」にも適した輸送艇だ。ディーゼルエンジン推進で、速力は12ノット(約22キロ)。武器は・・・

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 防衛関連ニュース

露軍機が竹島を領空侵犯 韓国軍が警告射撃
日本、両国に抗議
(2019年7月23日)

2019年8月1日更新

 ロシア軍のA50早期警戒管制機の航跡図


 

 ロシア軍のA50早期警戒管制機


 

 ロシア軍機と中国軍機の航跡図

 統幕は7月23日、ロシア軍のA50早期警戒管制機1機が同日午前、島根県・竹島の上空を2回にわたって領空侵犯したと発表した。竹島周辺で韓国以外の軍用機が領空侵犯したのは、防衛省が確認している限りでは初めて。


 A50は、ウラジオストク方面から日本海を南下し、午前9時9分38秒から同12分31秒にかけて、竹島の東側の日本領空を侵犯。この後、竹島南方で反転し、午前9時33分34秒から同37分29秒まで、竹島西側の日本領空を再び侵犯した。

 これに関し、竹島の領有権を主張する韓国は同日、A50が「領空侵犯」したとして同機に対し、韓国空軍の戦闘機が機銃約360発の警告射撃を実施したと明らかにした。

 日本政府は外交ルートを通じて領空侵犯をしたロシアと、警告射撃を行った韓国に対し、それぞれ強く抗議し、再発防止を求めた。

 一方、同日の同時間帯、ロシア軍のツポレフTu95爆撃機2機と中国軍のH6爆撃機2機が日本海上空などを飛行したため、・・・

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「竹島は日本の防空識別圏外」防衛省報道官

 防衛省の伊藤茂樹報道官は7月23日の記者会見で、日本政府は竹島について「外交による解決が必要」との立場から、我が国の「防空識別圏(ADIZ)」の外側に置いていることを説明した上で、今回、竹島上空を領空侵犯したロシア軍のA50早期警戒管制機に対しては、・・・

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 防衛関連ニュース

北朝鮮が「短距離弾」2発発射 日本海に落下
(2019年7月25日)

2019年8月1日更新

 

 韓国軍合同参謀本部は7月25日、北朝鮮が同日午前5時34分頃と同57分頃(日本時間同)、東部の元山(ウォンサン)付近から日本海に向けて2発の飛翔体を発射したと発表した。

 1発目は約430キロ、2発目は約690キロ飛翔し、日本海に落下したとみられる。高度はいずれも約50キロだった。

 韓国政府は「新たな種類の短距離弾道ミサイル」との見解を示した。北朝鮮によるミサイル発射は今年5月9日以来。

 これに関し、防衛省は同日、「我が国領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されておらず、現時点で我が国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていない」とのコメントを発表した。

防衛省も短距離弾道ミサイルと確認

 岩屋防衛相は7月29日の記者会見で、これら2発の飛翔体が短距離弾道ミサイルだったとする防衛省の分析結果を明らかにした。

 

 

 

 防衛関連ニュース

空幕援護課 防衛関連36社招き広報
C2に乗り千歳基地へ
(2019年7月5日)

2019年8月1日更新

 

 千歳基地を研修するためC2輸送機(後方)で千歳に到着した防衛関連企業36社の参加者(7月5日、空自千歳基地で)

 【空幕】空幕援護業務課(課長・荒武香織1佐)は7月5日、防衛関連企業36社の人事担当者ら37人を北海道の空自千歳基地に案内し、現地で援護広報を行った。

 千歳までの移動は埼玉・入間基地から最新のC2輸送機を使用。空自の装備に詳しい参加者は「C1と比較して大きく、機内も明るく静かだ」などと感想を語った。

 千歳到着後は最初に2空団整備補給群を訪れ、F15戦闘機の定期整備について研修。企業が行うIRAN(航空機機体定期修理)とは異なる空自の整備活動の様子を確認した。

 続いて基業群の管理隊では・・・

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 防衛関連ニュース

募集相談員に池元呉総監
愛知地本と岡崎市、連名で委嘱
(2019年6月27日)

2019年8月1日更新

 

 岡崎市の募集相談員に委嘱された池太郎前呉総監(左から2人目)。その左は内田康宏市長、右端は福重毅尚愛知地本長(6月27日、岡崎市役所で)

 【愛知】地本は内田康宏岡崎市長と連名で6月27日、前海自呉地方総監の池太郎氏(元海将)を「岡崎市募集相談員」に委嘱した。

 市役所での委嘱式を終え、晴れて相談員になった池氏は、市職員、官公庁の長、西三河地区防災関係者ら約160人を前に、「西日本豪雨の・・・

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