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「アジア安全保障会議」に出席して
中国国防相の出席がハイライト 西原正氏
過去最大規模の会議
去る5月31日から6月2日までシンガポールで開催された「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」は、これまでにない規模の大きい会議であった。
例年のように、会議では関連地域の14人の国防大臣が順にそれぞれの国の国防政策(20分程度)を紹介し、その後に620人余りの学者、シンクタンク研究者、政府関係者、制服組、ジャーナリストなどの参加者が会場から質問をする形式を採っていた。ただ、ロシアの要人が誰も出席しなかったのは残念であった。
シャナハン米国防長官代行がトップバッター
会議の参加者の規模をふくらませたのは、米中、米露の関係悪化や、米朝関係の行き詰まりなどが関心を高めたことや、中国の国防大臣が8年ぶりに出席したことが大きかったと思う。これまでの中国は人民解放軍副参謀長クラスを出しており、質疑応答のやり取りなど、パンチに欠けるところがあった。
例年と同じく、今回も米国代表がトップバッターで、シャナハン国防長官代行であったが、まだ国防長官としての議会承認を得ていなかったことで威信を誇示することはできなかった。しかし、それでも「・・・
反撃的な中国国防相
これに対して、翌朝の最初の講演者となった中国の国務委員兼国防部長(国防相)である魏鳳和(ウェイ・フォンホー)(上将、前ロケット司令部員)氏は、終始語調を強めて威圧的な講演をした。
「南シナ海の島嶼は中国の領域であり、そこを守るのは当然である」、「中国は南シナ海ではだれにも脅威を与えていない」、「カンボジアに中国の軍事基地を置くことはない」、「中印国境は安定している」などと言い、次いで「他国が台湾の分裂を図るのであれば、我々にはすべての犠牲を払って戦うという選択肢しかない」、「他国が中国を餌食にしたり、分裂させたりすることは許さない。対話したいのならば、・・・
北の非核化で熱弁ふるった岩屋防衛相
最初のシャナハン国防長官代行の後、岩屋防衛大臣が韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)防衛大臣とEUのモゲリーニ外交安保政策上級代表とともに登壇し、日本の防衛政策について聞き取りやすい英語で講演した。
北朝鮮の非核化の完全履行のためには、抑止力としての米国のプレゼンスとともに、国際社会の団結などが重要であると説いた。そして「北朝鮮が正しい道を歩めば日本は助力を惜しまない」と述べた。しかし、北朝鮮の非核化の行き詰まりから、北朝鮮の非核化を重視した日韓の発言に対する会場の関心は驚くほど低かった。
ベトナムとフィリピンの国防大臣の講演に対して、私は、両国は米国などの「航行の自由」作戦をもっと明示的に支持すべきではないかと質問した。それに対して、・・・
深化する英仏の関与
これ以外に、英仏の国防大臣がいずれもインド太平洋地域の動向に強い関心を示したのは興味深かった。
両国はいずれも南シナ海の航行の自由を確保することの重要性を強調した。その上で、英国はこれまでほとんど注目されなかった5カ国防衛協定(参加国は英国、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、1971年発足)の重要性に何度か言及した。
また、・・・
防衛関連ニュース
日米豪陸上部隊が実動訓練「サザン・ジャッカルー」
戦術技量を向上
(2019年5月10日~6月14日)
2019年6月24日更新
豪ショールウォーターベイ演習場
日・米・豪の陸上部隊による共同訓練「サザン・ジャッカルー」が5月10日から6月14日まで豪クイーンズランド州ショールウォーターベイ演習場で行われた。
陸自からは東方総監の髙田克樹陸将を担任官、岩原傑13普連長(松本)を指揮官に、連隊の普通科中隊、12特科隊(宇都宮)の射撃中隊の2個中隊計約160人が参加。豪陸軍からは第7旅団1個大隊基幹の約720人、米海兵隊からは第3海兵機動展開部隊1個中隊基幹の約250人が加わり、3カ国共同で各種戦闘訓練を行った。
各部隊はオーストラリアの広大な演習場を存分に活用し、オスプレイによる空中機動や・・・
防衛関連ニュース
C2輸送機2機が国外運航訓練 仏、UAE等へ
(2019年6月9日~26日)
2019年6月24日更新
1機は海自P1哨戒機と共にパリ国際航空宇宙ショー参加
空自第3輸送航空隊(美保)のC2輸送機209号機(伊藤友紀2佐以下約15人)と210号機(岡安弾3佐以下約15人)は6月9日からカンボジア、アラブ首長国連邦(UAE)などを巡る国外運航訓練を実施している。
209号機は9日にカンボジアのシェムリアップ、10日にUAEのアブダビ、11日に仏のパリを訪問。その後「パリ国際航空宇宙ショー」に参加し再び、・・・
防衛関連ニュース
ロシア軍艦が宮古、対馬両海峡通過
2019年6月24日更新
6月3日午前10時ごろ、ロシア海軍の「ウダロイⅠ」級ミサイル駆逐艦2隻(満載排水量8600トン、艦番号564「アドミラル・トリブツ」、572「アドミラル・ヴィノグラドフ」)が沖縄県・宮古島の北東約165キロの東シナ海を南に向け航行するのを海自5空群(那覇)のP3C哨戒機が確認した。
同艦隊は・・・
防衛関連ニュース
ロシア軍揚陸艦が宗谷海峡東進
(2019年6月8日)
2019年6月24日更新
6月8日午前5時ごろ、ロシア海軍最新鋭「ステレグシチー」級フリゲート(2200トン、艦番号333「ソビエルシェンヌイ」)と「ロプチャーⅠ」級戦車揚陸艦(055)が北海道・宗谷岬の西方約120キロの日本海を東に向け航行するのを海自1ミサイル艇隊(余市)の「くまたか」が確認した。2隻は宗谷海峡を東進し、オホーツク海に入った。





