高校時代、なにか同人誌っていうか小冊子を自分達で作ろうとしたら、最低でも3ヶ月はかかり、なおかつお金もそれなりにかかった。
 ワープロがなかったから誰かが清書しなきゃなんなかったし、オフセットにするのか、コピーにするのかでもめた。
 四色フルカラー表紙なんて夢の夢だった。
 画像を載せるのはそれこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要だった。
 だから、本当に必要などうしても入れなければならない画像しか入れることができなかった。
 でも、心の片隅では「本当に見せたいのはこんなんじゃなくて、もっとどうでもいい写真なのに」とずっと思っていた。
 なのに、今、どうでもいいものをどうでもよく載せられる環境ってものを手中にしたくせに、なにもしてない。
 それではいかんだろう。