アガリスクエンターティメント『紅白旗合戦』をサンモールスタジオで見てきた。

正月に審査員として参加した劇王の東京予選の審査員をやった時に知ることができた劇団。

その劇王の審査の講評で私は「ブラボー」と評した劇団である。

もう一つ注目していた「たすいち」という劇団と私の中で票が割れてしまい、うまく推すことができなかったことが悔やまれている。

彼らはシチュエーションコメディに心血注いでおり、十分キタイ(うちのワープロの辞書はもうキタイって、キタイしかでなくなってる)できると思って劇場へ向かった。

ホームページからのコピペが以下。

紅白旗合戦

今度の会議は生徒vs教師!議題は日の丸・君が代!
アガリスクエンターテイメントの記念すべき第20回公演は、代表作『ナイゲン』に続く会議コメディにして、卒業式での国旗・国歌を巡って生徒と教師が真っ向からぶつかる全面対抗戦。
裏切り!密約!権謀術数!あの手この手を駆使して論陣を張る両者によって、本来は歩み寄る為の交渉のテーブルは、思想・良心・自治・命令・愛国心・愛校心の渦巻く泥沼に沈んでいく…!
デリケートでアンタッチャブルな題材を、「真面目なほど滑稽に見える」シチュエーションコメディのフィルターを通して描く、政治・青春・群像・会議・シチュエーションコメディ!

■あらすじ■
自主自律を旨とし、ほとんどの学校行事を生徒が企画・運営しているこの学校では、卒業式も生徒が立案したプランで準備が進められていた。
しかし、式も近づいた2月末になって、突如教師側から「待った」がかかる。
国旗の掲揚と国歌の斉唱を実施してこなかった同校の卒業式が、県の教育委員会で問題になったというのだ。
自分達の案を急に否決され、納得がいかない生徒側。県から指示を受け、実施させなければいけない教師側。
双方とも一歩も引かない膠着状態の中、卒業式は刻一刻と迫ってくる。
そして生徒は、校則の中から「連絡協議会」という制度を持ち出す。
それは、遥か昔、生徒と教師が対立したときに開かれた会議にして、調停のための最後の手段。
かくして、生徒vs教師の直接対決の火蓋が切って落とされた…!

作・演出の冨坂くんとその劇王の打ち上げで話したり、その後、アガリスクエンターティメントの上映会の打ち上げでまた話したりした時に、今回の芝居の構想を聞いていて、今、こういうワンシチュエーションの芝居はどのように進化しているのだろうか、と、とても気になった。

 見ながら、端々でいろんなことを考え、そして、実は最初からわかっている勝ち目のない戦いにどう挑むのか、と、かなりどきどきした。

 ものすごくいろいろ話したくなる芝居ではあった。

 私の『キタイ』が終わったら冨坂くんやら塩原くん、淺越くんと飲みたいと思った。

 そして、今日の夕方、『キタイ』は、ほぼ脱稿した。