先輩、永井さんと知り合ったのは、私が大学二年の時。
永井さんは大学院の二年生だった。

彼は測量実習のTAをやっていて、私は実習を受けている生徒の一人だった。

実習は5つの班に分かれて行う。
各班にTAが一名ずつつくのだが、永井さんは統括としてTAを纏めていたため、班は持っていなかった。

私の班のTAは、品川さんという永井さんと同期の大学院生だ。

その頃の私は、品川さんと親しくなっていたので、永井さんのことは『統括のTAの人』として、認識していただけだった。

名前すらも知らない、そんな仲だ。

出張から帰ってくるまで一年、待ってて。
若いんだから、待てるでしょ。


そう先輩に言われて一年。

いろいろあったなぁ。

思い出しながら、この一年について語ってみようかと考え中。
久しぶりに大学へ遊びに行った。

三月に卒業してから、二回目の訪問。
なんだかんだいって大学が好き。

久しぶりの小田急線も、久しぶりのメタセコイヤの木も、懐かしい。

研究室は相変わらずの時間軸を持っていて、違和感なくその空間に染まることができた。

四年間過ごした空間を、たった数ヶ月で忘れることはないんだ。

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