私はウルトラマンの中で一番好きなのは「帰ってきたウルトラマン」こと

ウルトラマンジャックである。

 ウルトラマンジャックは見た目も弱そうで実際に負けの多いウルトラマンとしても有名である。ウルトラマンレオとジャックを見比べたら100人中90人はレオと答えるだろう。(私もレオの方が強そうに見えるから・・・)そしてウルトラマンジャックといえば

夕日の中でピンチを迎えると想像するファンも多い。ジャックほど夕日の似合うウルトラマンもいないからだ。

 しかし、私は「帰ってきたウルトラマン」において好きなのはジャックのみではなく主人公の郷秀樹も演じる団時朗もストーリーも怪獣も好きなのだ。近年「ウルトラマンメビウス」においても登場する歴代怪獣では「帰ってきたウルトラマン」に登場した怪獣が多い。それだけ「帰ってきたウルトラマン」に登場した怪獣のインパクトが強かったのである。

 「帰ってきたウルトラマン」終了後、ジャックは後のシリーズにも単独で登場して強豪怪獣に敗れている。いる。「ウルトラマンタロウ」の第52話では月で怪獣ドロボンに敗れ地球に逃がしてしまう。ドロボンはタロウを手下にさせるために二谷副隊長を人質に取り、タロウはうかつに手が出せないため退散してしまう。タロウは人間の姿・東光太郎に戻り、そこで郷と再会。郷は提案があると言って光太郎と共にドロボンに近づきジャックに変身する。副隊長を救出させるためにウルトラの命とも言うべきカラータイマーと交換に副隊長を救出。ジャックは命を失い、体がペシャンコ状態になってしまう。パワーアップされたドロボンは地球を飛び立とうとした時、怒り心頭のタロウが阻止し、カラータイマーを奪い返しジャックを甦らせた。

 ここでのジャックは戦いにおいては常に主導権を握っていた。そしてタロウがうかつに手が出せないのを冷静な判断で副隊長を救出させている。光太郎は自分が先に行くと言っても自分が怪我をしてドロボンと戦うのは不可能と判断してタロウ・光太郎に全てを託したのだ。

 「ウルトラマンレオ」の第34回ではウルトラセブンに変身出来なくなったモロボシ・ダンに怪獣ボールを渡すべく地球に向かう途中、二面怪獣アシュランに襲われる。

その戦いの最中、ジャックはアシュランに口輪をはめられてしまう。地球に逃げ切ったが郷はアシュランの口輪によって喋れない。何とかダンと再会し怪獣ボールを渡しダンのウルトラ念力で口輪を破壊する事が出来た。ジャックを追って地球に来たアシュランにレオも奮闘するが次第に形勢不利になっていく。郷は怪我を押しながら月影を利用する事を考えジャックに変身しレオと共に闇討ち殺法でアシュランを倒した。

 こうして考えるジャックはただ単に弱いのではなく冷静な判断力はどのウルトラマン達よりも優れている。敗れたといえば「ウルトラマンタロウ」の第40話で合体怪獣タイラントにウルトラ兄弟が次々に敗れ、ジャックも例外無く敗れたが兄弟の中で一番タイラントに善戦していたのがジャックである。

 ウルトラマンジャックは私にとって永遠のヒーローである。


 ちなみに団時朗さんは今でもダンディーでカッコいい。私もああいうダンディーになりたいと憧れている。