どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。

普段は、しがないパートタイマーですが、フリーで音声関係の音響エンジニアもやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

先月は、更新たったの一回。
しかもHDMIケーブルを湯煎したという珍妙な記事しか書きませんでした。
なので、今月はハイレゾの感想頑張りますよー!


現在までのハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい


今回は、初の同人作品からのピックアップ。

とは言っても、自前のBeagle Kickからではありません。
先日のM3で、ハイレゾを採用していたサークルの中では、ひときわ目立っていたPinokiti Records
(大手だとberumeiさんが後日ハイレゾを出すということをアナウンスされていました)

Pinokiti Recordsさんは、このたびFruited Vagabond の5作目をリリースされました。
作曲者にはプロのコンポーザーさんも多く、楽曲のレベルは素人の僕が述べるまでもありません。

その新作はDVDでのリリース。
ん??

そうです。
なんと映像ではなくデータDISCなのです。


【楽曲情報】
Fruited Vagabond Vol.5
通販と試聴はこちら

Track1 麦わら帽子 - AJURIKA
Track2 Oceanward - satella
Track3 Conservative - Haruka Tamasaki
Track4 Prismatic Sunset - syatten
Track5 TORN APART (2014's parametric rave mix) - RANDO:
Track6 Minamo Colors - Ryunosuke Kudo



収録されているのは、MP3とCD-DA(44.1kHz/16bit)そして96kHz/24bit
同じ楽曲を3タイプ収録した一枚のDISCというのは同人では聞いたことがありません。
ハイレゾを含むというと、おそらく初なのでは……(違ったらごめんなさい)

私のやってるBeagle Kickは、M3はCD版。
ハイレゾは配信で後日というように分けているので、そもそもDVDという形式を取る必要がありません。
しかし、DVDで一括リリースすることでお客さんの利便生は確実に高まります
これは今後の同人ハイレゾ業界の流れとして注目の取り組みではないでしょうか。


さて、さっそく感想を書いていきます。
あえてレビューとは言いません。
きっとプロのライターさんがステキなレビューを書いてくれることでしょう!


なお、私はトランスやテクノを普段ほとんど聞きません。
同人でもそれらのジャンルを購入することは少ないです。
割とビートの柔らかいポップテクノを求めることはあります。
なので、トランスリテラシー(?)が低いことをご理解いただいて下記をお読み下さい



【CD音質とMP3の比較】

・高域がやや上に伸び自然になった
・低域の量感、存在感が向上した
・低域の重心がやや下がった
奥行き感がMP3はほぼ皆無。極めて平面的
・MP3は全体的に音が雑に聞こえる


【CD音質とハイレゾの比較】 
※CD音質に比べ音量を4dBほど上げてハイレゾは再生した。聴感上の音量統一のため。 

・高域の耳に痛い感じが緩和され、音の純度が高まった
・低域は引き締まってグッと下まで気持ちよく出ている
・透明感が増して音色が上品になった
・音場はスピーカーの上下左右に広がり、さらにリスニングポイントに対して包囲感が生まれる
・奥行き感がさらにパワーアップ。前後感が作り込まれていることが分かる
・24bitの恩恵もあって躍動感が向上
・音像が緻密に描かれ各パートが明確に捉えられる
・マスタリングの違いもあるが、Tr.5のボーカルがより肉厚で色っぽく息づかいまで届きそう


【総評】
正直、打ち込み中心の音楽がここまでハイレゾで化けるとは思いませんでした。
そにアニのサントラを聞いたときも驚きましたが、打ち込みだからハイレゾの意味がないとは絶対に思いませんね!

それと音楽が俄然面白くなります
感動が深まるというよりも、ハイレゾによってさらに面白い音楽に変わりました。
これは生演奏を多用したソースとはまた違ったエモーショナルですね。

こういったハイレゾ音源のポテンシャルをクラブやディスコなどでお客に楽しんでもらえたら最高では!?
ただ爆音で鳴ってるだけじゃない。
より魂を揺さぶり面白さも高めるのなら、ハイレゾの恩恵は見逃せないです。
ぜひケーブルや機材などに気を使いながら現場にも導入していただきたいところ。

そうそう、機材と言えば…
私はローランドのサンプラーSP-404SXを所有しています。
残念ながら対応フォーマットは44.1/16 WAVということでCD音質まで。
パソコンも再生装置としては使えますが、できればハイレゾ対応のサンプラーがあるとより手軽になりそうです。
CDJならぬ、ハイレゾDJ機材が今後出てくるかもしれませんね!



以上です。

いかがでしたか?

これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
なので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。


ともあれ、ハイレゾ音楽の面白さが伝われば嬉しいです。


ハイレゾ再生は、対応ポータブルプレイヤーからはじまり、
ネットワーク対応のミニコンポ、専用プレイヤー、対応AVアンプなどドンドン広がっています。
スマホにいくつか機材をくっつけることでそのクオリティーを手軽に楽しめるようにもなりました。

パソコンにUSB-DACを付けてヘッドフォンやスピーカーで聴くというスタンダードな方法から、やはりオーディオはオーディオとして独立させたいという願いにも答えることができます。

ぜひ、音高音質音源の再生にチャレンジしてみてくださいね!
音楽生活がもっと豊かに楽しくなることでしょう。