のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE 」の記事を読んでくれた皆様、ありがとうございました!
普段、アクセス一ケタの当ブログが信じられないデイリーアクセスを記録しました。


ただ、下降のスピードが速いのも事実。


これは新しいネタを書くしかあるまい!!


ということで、「ガールズ&パンツァー」のハイレゾ音源について感想を書いてみたいと思います。
あえて、「レビュー」とは言いません。
プロのライター・評論家の皆さんが本物のレビューを書かれていますので、
私のような一オタクは「感想」で提示させて下さい。


今回、感想を書くのはガルパンOPの「Enter Enter MISSION!」と
秋山優花里のキャラクターソング「1PLDK」です。


【楽曲情報】
曲名:
Enter Enter MISSION!
畑 亜貴[作詞], 矢吹香那/佐々木 裕[作曲]
歌:あんこうチーム(西住みほ( CV.渕上舞), 武部沙織( CV.茅野愛衣), 五十鈴華( CV.尾崎真実), 秋山優花里( CV.中上育実), 冷泉麻子( CV.井口裕香) )


フォーマット:48kHz/24bit WAV
(FLACもあります!目的に応じて選択をしてくださいね♪)


曲名:1PLDK
松井洋平[作詞], 木村有希[作曲]
歌:秋山優花里(CV 中上育実)


フォーマット:48kHz/24bit FLAC
(WAVもありますが、私はFLACです。CD版データとの閲覧上、FLAC版の方が都合がいいのです)


・配信サイト
e-onkyo music
http://www.e-onkyo.com/music/



【楽曲への感想】


もう、私が言うまでも無いような気もします…w


Enter Enter MISSION!は、聴くだけでオンエア時の感動が蘇ります。
12話のエンドロールを見ながらボロ泣きしたのを思い出します。
感動的なメロディーと心温まる歌詞。
ガルパン音楽では文句なし最高の名曲だと思います。


そうそう!
12話と言えば、センシャラウンドを1000万円オーバーのシステムで聴くイベントがあったのご存じですか?
こちらはサプライズで11話をダイジェストで12話をフルで視聴できたそうです。
当時、最終巻はリリースされていませんでした。
オンエア前に劇場で先行披露された以外では、初のセンシャラウンドの12話だったわけです。


その時のイベントレポートはこちら。

その1とその2があります。


http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/05/21/21414.html
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/05/26/21579.html


………
……
…って、参加者に私がいる!
はい、宣伝です。(←何の?


本イベントは凄まじい倍率(実際、応募人数を聴いてびっくりしました)の中7人が招待されました。
この人気がハイレゾ版の快進撃のバックボーンでもあるのかなと、改めて思いますね。



1PLDKは、戦車大好き秋山殿のキャラクターソングです。
私が秋山役の中上育実さんにドハマリという個人的な理由で選曲いたしました。


中上さんの特徴のある声とエネルギッシュな歌いっぷりで、聴いてるこちらまで元気をもらいます。
戦車が好きすぎて、「一緒に住んじゃいましょう」と言ってしまう秋山殿。愛らしいですね…
何回も歌詞で戦車戦車と言ってますが、「戦車という言葉が世界一出てくるアニソン」として伝説になりそうです。



【試聴の感想】


さて、いよいよ本題です。


項目ごとに詳細に述べた前回と違い、CD版との比較をお届けします!
結構、興味ある方いるんじゃないでしょうか?



Enter Enter MISSION!
(CD版比較ソース:オリジナルサウンドトラックCDのTVサイズ)


まず、レベル(音量)が全然違います。
同じラウドネス(聴感上の音量)を得るためには、3dB~4dBほどボリュームを上げなければいけません
もちろん、CD版の方が音量は大きく感じます。特にボーカルの押し出し感は強烈でした。


好みの問題でもありますが、ダイナミクスが大きく躍動感のある音楽の方が感動は深いと思っています。
試聴ソースとして使ったサントラは、クラシック畑の方が歌のマスタリングをやられたそうです。
(ランティスの試聴イベントで野村氏が発言されていました。筆者はこのイベントの会場側スタッフをやらせていただきました。)
http://ascii.jp/elem/000/000/845/845176/
なので、フルサイズのCD音源は、ダイナミクスをある程度犠牲にしつつ、もっと音圧を高くしてるかもしれません。(結果、音量が大きく感じる)


ハイレゾ版は、音数が多いにもかかわらずとても鮮明で聴きやすいです。
過剰な味つけを一掃し、ファイナルミックスの鮮度をそのまま伝えてくれてる感じが強いですね。


各キャラの声は、面(めん)に聞こえたCD版と違いくっきりと浮かび上がり定位します。
バックのオケは音数も多く若干やかましくもあるため、『ハイレゾには向かないんじゃないか』と考えてる方がいたらもったいないです!
低域もCD版よりグッと下まで鳴ってますし、ぜひハイレゾ版の緻密さを味わって欲しいですね。


たとえオーケストラのような生音でなくても、丁寧に作られたマスター音源ならば、ハイレゾの恩恵はあります。


CD版との違いで意外と論じられていないのが、44.1kHzにダウンサンプリングされる過程でどうしても音源に付加されるPCM臭さの影響。
分かり易く言うと、「いかにもデジタル録音された機械的な音」という感じでしょうか。
と言うのも、私がプロデュースしているハイレゾ音楽制作サークル で、176.4kHz/24bitの音源を作ったときに、
マスター音源を96/24と88.2/24にダウンサンプリングした音を聞き比べたことがありました。
そのとき、88.2/24の方がより原音に近い雰囲気の音を聴かせてくれたのです

データ的に情報量の多いはずの96/24ではなく!これは驚きでした。
コンポーザーが「整数倍の方が音がいいかも知れないから検証したい」と言って作った音源でした。


つまるところ、48/24のマスターであるEnter Enter MISSION!は、
非整数倍の44.1/16になる過程で少なからず原音の雰囲気を損なっているということですね。(もちろん、量子化ビットの影響力も甚大です)
CDの非整数倍のマスターを作ることがいいとか悪いではなく、そういう考察もありますので、読者の方にはマスター音源のクオリティーをぜひ味わってほしいと。
そういうことです。


技術話が長くなりました……(前回のデジャブ?!


1PLDK
(CD版比較ソース:キャラソンCDの同曲)


Enter Enter MISSION!に比べやや音数の絞られた楽曲です。
より比較はやりやすかったです。


まず、結論を述べましょう。


ハイレゾ最高!!
秋山役の中上さんがまるで隣の部屋の簡易スタジオで唄ってくれているようなリアリティー!(笑)
いやー、中上さん歌上手いッスね!キャラソンデビューとは思えないですよ!(そこかw


ボーカルの鮮度、特にディテイールの再現度は驚きました。
CD版ですと、表面上の特徴をマスタリングで拡大して派手に鳴らしている感じがするのです。
CDは「口から出てるだけの声」といったイメージだったのが「喉はもちろん、胸の共鳴も含めて声として収録されていた
その当たり前の事実を音として再現仕切っていたのです!


な、なんだってー!?


オケの解像度も抜群で、CD版ではゴミゴミしていた音像がすっきり&クッキリと鳴っています。
各トラックが脳内できちんと捉えられる明瞭な鳴りっぷりは快感すら覚えます。
24bitならではの微細な音までの描写力、愉快なメロディーを際立たせる躍動感は一聴の価値ありです!


CD版はマスタリング(音決めの最終工程)でかなり派手に味付けされてるなという印象です。
ハイレゾ版を聴くまではそれほど分からなかったのですが、実際に聞き比べると違いに驚愕。
好き嫌いがあるので一概には言いませんけど、オリジナル版があまりに素晴らしいので
この雰囲気を可能な限りCD版でも残して欲しかったなぁと
思いますね。



さて、いかがでしたか?


ガルパンファンに限らず、
これからアニソンのハイレゾ音源を試してみたいと検討してる読者の方の参考になれば幸いです。


前回の記事で私の経歴についても少し触れています。
田村ゆかりさんのキャラソンについて音面から熱く書いてますので、よろしければどうぞ。



最後にマニアックな話題を。


前回の記事でWi-Fiより有線LANの方が音が若干いいと書いたら
Twitterでそこを取りあげて呟いてくれた方が何人かいらっしゃいました。
いろんな受け止めがありました。


なので、今回もやってみました。


《Wi-Fi》
モデム→無線ルーター→IEEE802.11n→ノートPC


《有線LAN》
モデム→LANアイソレーターRLI-1 →CAT7 LANケーブル→ノートPC
※本当はノートPCへの入力段にアイソレーターを付けるべきだが、VAIO Z14はLANポートの形状的にそれが不可能。



Enter Enter MISSION!は、ボーカルが少し鮮明なったかな?、という程度でほとんど分かりませんでした。
やはり音数の多い音源は微細な変化を聴き取るのは難しいようです。

あるいは僕の耳がクソなだけかも……orz


1PLDKは、明らかに違いが出ました。
低域だけではなく、ボーカル音の引き締まり感も向上しました。
全帯域に渡って雑味感が減って、シャープな音になりました。
各パートの音が本来の音だけで鳴る、ピントが合っている正確な音、そんな感じです。

まぁ、若干の違いですので、Wi-Fiが音が悪いとまでは言いません。

でも、ここまで違うなら面倒でも有線でアイソレーターかましてダウンロードしたくなります。



音のプロたちは、技術的な分析や根拠も大事ですが、
結果として音が良くなるか(自分の求める音になるか)を重視するそうです
私は音響エンジニアの端くれでもありますし、そのプロ思考を尊重する立場からあえて今回も書かせてもらいました。


あ、ちなみにLANケーブルは無線ルーター添付のしょぼいケーブルよりCAT7ケーブルの方が音がいいですよ。
オーディオ用を買ってもいいですが、私はバッファローとかのPC用を使ってます。
それでもかなりの効果が出ますよ!
ネットワークオーディオでプレイヤーへのLANケーブルを検討の方は、どうかCAT7のケーブルを選んでください。
アナログケーブルや電源ケーブルを変えたときに匹敵するくらいの音の改善が期待できます。
NASから無線ルーターまでの間もCAT7に変えるとこれまた音が良くなりますので、お試しを。



そして、「ハイレゾってどうやって楽しめばいいの?」、という方には私が書いたこちらの記事を。

Beagle Kickというハイレゾ音楽サークルのブログへのリンクです。


・ハイレゾ音楽のたのしみ方 その壱
beaglekick.blog.fc2.com/blog-entry-11.html

・ハイレゾ音楽のたのしみ方 その弐 ~PC編~
beaglekick.blog.fc2.com/blog-entry-13.html

・ハイレゾ音楽のたのしみ方 その参 ~USB-DAC編~
beaglekick.blog.fc2.com/blog-entry-15.html



最後までお読みいただきありがとうございました!


貴方の音楽生活が豊かになることを願っています。