「寸鉄2022」のアフォリズム群?を整理してみた
1 約50の章句をぬき出した
2 さらにそれを1~ⅳの4つの群に分類してみた
3 群のそれぞれを区分し、見出しを付した
1 詩と詩人 序 ランボー オーデン
Ⅱ 古典 モンテーニュ モダニティ
Ⅲ 思惟 断面 アーレント 始点
ⅳ ベンヤミン
4 1から順に公表していく予定
Ⅰ 詩と詩人
序 ランボー オーデン
1(序) 「詩人とは世界の認められざる立法者である」 シェリー
10/19 ※ 「反抗的人間 カミュ全集6」新潮社。p245
2 「科学、新貴族、進歩。なぜ、逆戻りはいけないのだろう。」 P12
3 「-駄言は沢山だ。俺は死人たちを腹の中に埋した。叫びだ、太鼓だ、ダンス、ダンス、ダンス、ダンス」 p16
4 ああ、遂に、幸福だ、理智だ、俺は天から青空を取り除いた。青空などは暗いのだ。俺は自然の光の金色の火花を散らして生きた。(略)
また見つかった、
―何が、―永遠が、
海と溶け合う太陽が。 p44-6
5 いやいや、時は來る、この世は火室となり、逆巻く海、地下の狂熱、激怒した遊星、やがては、ものもの必至の動絶だ。(略)あれほど、悪意なく言われていた定まり事だ。―なかなか伝説どころの話ではないのだ。」(「歴史の暮方」) p132
※ 2~5 「地獄の季節」(ランボオ、小林秀雄訳、改版岩波文庫)
〇引用の後半2つは、自作『花冠』には映画「気狂いピエロ」への引用を通して、また年賀状に林達夫「歴史の暮方」への引用を通して既に引用している。 5/19
6 できれば垂直的人間を
尊重しようじゃないか
僕たちには水平的人間しか
理解できないけれど (オーデン)
2/6 ※「オーデン詩集」
〇1929年の私家版の詩集で、イシャウッドに捧げれた献辞の
なかに、この「垂直的人間 Vertical man」がある。(壷齋散人訳)
〇 田村隆一の代表的な詩「言葉のない世界」のためにこの
言葉が直接のヒントになっている。
7 オーデンの法則
「真理は愛情や眠り同様あまりに
激しい求め方を恨みに思う。」
4/10 ※「新年の手紙」(刻文社)第一部より引用
〇「オーデンの法則」と名づけているのは、下記の本
コーン「身体はトラウマを記憶する」(紀伊国屋)p27
8 ぼくの夢は、自分の詩が
どこかの谷間でつくられるチーズのように、
土地特有のもので、しかもほかの土地で賞味されること。
4/15 ※「オーデン詩集」沢崎順之助篇、思潮社、p130
「短詩編 その二」より
〇小学校時代の友人の披露宴の祝詞に、この一節を用いたことがある。