レコード大賞の歴史を振り返るシリーズの19回目です。
第19回日本レコード大賞は、1977年(昭和52年)12月31日に帝国劇場で行われました。司会は高橋圭三
第19回の大賞は、沢田研二の「勝手にしやがれ」
作詞:阿久悠
作曲:大野克夫
編曲 : 船山基紀
その他のおもな各賞は以下のとおり
◎最優秀歌唱賞
八代亜紀「愛の終着駅」
◎最優秀新人賞
清水健太郎「失恋レストラン」
◎歌唱賞
山口百恵「秋桜」
岩崎宏美「思秋期」
石川さゆり「津軽海峡・冬景色」
◎新人賞
狩人「あずさ2号」
榊原郁恵「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」
高田みづえ「硝子坂」
太川陽介「Lui-Lui」
◎大衆賞
ピンクレディー「ウォンテッド (指名手配)」他
◎中山晋平賞(従来の作曲賞)
三木たかし「思秋期」(歌:岩崎宏美)/「津軽海峡・冬景色」(歌:石川さゆり)
◎西条八十賞(従来の作詩賞)
さだまさし「雨やどり」(歌:さだまさし)/「秋桜」(歌:山口百恵)
◎編曲賞
船山基紀「勝手にしやがれ」(歌:沢田研二)/「旅愁〜斑鳩にて〜」(歌:布施明)
この年の大賞候補曲ベスト10(大賞・最優秀歌唱賞・歌唱賞の候補)は、八代亜紀の「愛の終着駅」、松崎しげるの「愛のメモリー」、野口五郎の「風の駅」、沢田研二の「勝手にしやがれ」、桜田淳子の「気まぐれヴィーナス」、山口百恵の「秋桜」、岩崎宏美の「思秋期」、石川さゆり「津軽海峡・冬景色」、小柳ルミ子の「星の砂」、西城秀樹の「ボタンを外せ」
審査員の得票は、沢田研二「勝手にしやがれ」が42票、次点の石川さゆり「津軽海峡・冬景色」が3票、3位は山口百恵「秋桜」と岩崎宏美「思秋期」が2票など、沢田の圧勝でした。
この回から、従来の「作詩賞」を「西条八十賞」に、「作曲賞」を「中山晋平賞」に名称変更しています。
山口百恵の「プレイバックPart2」(作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、1978年)は、この曲のアンサーソングと言われているようで、2番の歌詞に「勝手にしやがれ」の出て行った女性の心情が強く表現されていると言われているそうです!