ジャガさんのブログで見た大蛇伝説の堂園池に咲く蓮の花を見に出かけました。


県道28号熊本高森線を益城方面へ行き津森郵便局から右折して上がってしばらく行くと蓮池が見えてきます。


池の脇には「平成二十五年四月 益城町教育委員会」と書かれた立派な看板。



空き地にクルマを停めて看板を見ると「大蛇伝説と辻ヶ峰」というこの地に伝わる民話が書かれています。


〝堂園の南側の山中にある「蛇ヶ谷」に、胴の大きさが大型の甕(かめ)ほど、長さは27メートルほどの大蛇が住んでいた。村の人は恐ろしくて家から出ることもできなかったため、次第に田畑も野原も荒れ果て、(村の人たちは)困っていた。

ある時、この村に旅のお坊さんが立ち寄った。大蛇を鎮めるべく、お経を唱えると、大蛇はおとなしくなり、これまでの罪滅ぼしにと池を掘った。掘り上げた土は、積もり積もって「辻ヶ峰」と呼ばれる小高い山となった。大蛇が「とぐろ」を巻くかのように掘った池は、ひょうたんの形になった。

大蛇は池の主となり、この池を守っていた。ある時、大蛇が河原(西原村)の「浜ん谷」に住む嫁(大蛇)に会いに行く際、ちょうど大矢野で山焼きがおこなわれており、2匹とも焼け死んだ。かわいそうなことをしたなあ。〟というお話。


東西百数十メートルの農業用ため池である堂園池は、たくさんの自生の蓮が池の水面が見えないほど埋め尽くしています。





ポツポツと蓮の花が咲いていて、蕾もまだ幾つか残っています。





池の周りを巡ってみます。



ガマの穂を久しぶりに見ました。



私の手と比べると分かると思いますが、花は大きくて立派です。






盛りは過ぎたようですが、もうしばらくは花も楽しめそうです。


その後近くの「国天然記念物 布田川断層帯」を見に行きました。



駐車場からは200mほどのようです。




案内板によると

「布田川断層帯は、最大震度7、マグニチュード7.3を観測した平成 28年熊本地震の震源となった活断層です。

地震を伴って地表に露出した地表地震断層は、嘉島町から益城町、西原村にかけて、ほぼ連続的に表出し、長さ約31kmに及びました。

この断層の変位によって、県内の各所亀裂や段差などの地表地震断層がみられ、断層に沿って甚大な被害が局所的かつ広範囲にわたりました。」




進んで行くと畑のあぜ道がクランクのように不自然に曲がっています。

5年前に発生した熊本地震で180mにわたり表出した横ずれ断層です。




奥に見えるのは堂園池



もう1ヶ所地震で横ズレした水路があるようですが、修復されたのかはっきりとは分かりませんでした。




改めて、地震の凄まじいエネルギーに驚かされました!