翔から、着いたよ。の、ラインが来た

約束の時間よりちょっと早いお迎え



「行って来まーす」




家の前に、車が止まってる

窓が開いて、「智、おはよう。乗って!」

僕は助手席に乗った


「おはよう。僕んち、迷わなかった?」


「うん。すぐわかったよ。それより、早すぎた?」


「ううん、準備出来てたから大丈夫」



「へ〜、智の私服、そんな感じなんだ?爽やかじゃん!」


「そう?

翔は、ふふ…いいじゃん!飾らなくて僕は好き」


「初めて褒められた。はっはっ
さあ、行こう!」


「どこ行くの?」


「ちょっと都会を離れよう
ここからだと1時間くらいかな…
初デートだから、のんびり過ごせる場所に決めた。
って言っても、遊べるから安心して!」


「うん。…どこだろう?」


「智は知らないと思う。最近出来たから」


「へ〜、楽しみ」


「智は免許持ってるの?」


「一応。でも、ペーパードライバーだよ。
取ってすぐに父ちゃんに脇に乗ってもらって運転してたんだよ。そしたら事故の瞬間を見ちゃって…
怖くなって、それから運転してない…」


「そっか…
目の前で事故を見たら、そりゃ怖くなるよ」


「でも、乗るようにしないとね。取った意味ないし」


「確かにな」



「なんかいいね。…デート」


「いいね。俺、マジで楽しみにしてたからね」


「…僕さ、翔の事、好きだからね」


「おっと、直球で来たね。俺も好きだよ

…智って、自分から言う方なんだね。付き合おうって言ったのも智だし」


「うん。だって、言えないでグズグスしてる時間が勿体無いからさ。好きなら好きって言っちゃうタイプ。そんなにないけどね!ふふ」



「…あのさ、手とか繋いでもいい?」


「んふ、いいよ」


「やり〜!めっちゃ嬉しい」


「んふ…翔って面白いね」


「そう?


…もうすぐ着くよ」


「もう?早いね」


「楽しく話してるとあっという間だ」


「格好いいね。運転してる翔って…
いつもだけど…」


「照れるな…
智だって、格好いいから。…可愛いもある」


「ふふ…翔に言われると可愛いも嬉しい」


「んふ…


着いたよ」


「へ〜、こんなの出来たんだ〜。すげ〜」


「よし、降りよう」


「ジャケット、置いて行こうかな」


「暑くなりそうだし、その方がいいよ」


車を降りて、並んだ所で手を繋いだ
どちらからとかじゃなくて、自然にそうなった

胸キュンキュン