秋のグループリーグは終わり、練習試合はあるものの、公式戦はトーナメント一つを残すのみ。グループリーグの後半チームは勝てなくなり、U19でプレーしていたU17の#10くんが降りてきて、U15のナショナルチームのミッドフィルダーが上がってきた。次男はシーズン初めのベンチスタートから始まって、毎週、毎週、戦ってきてなんとかスタートできるようになって、やっとこ今のポジションを得てきた。でもU17の#10はともかく、U15のナショナルチームくんは上がってきてすぐに先発で、フル出場。なんだその待遇の違いは? 親の目線だからかもしれないが、次男がこの子に負けているとは全く思えない。でも次男が圧倒的な差をつけて勝っているかというとそれも違う。そこなんだよなあ。誰が見ても次男が上ってわかるようにならないと次男は競争に勝てない。同じぐらいだったら、ナショナルチームくんの方が待遇がよくなる。何しろクラブを宣伝してくれる選手だから。でも次男はちょっと気が緩むとすぐさまプレー時間を削られたりする。フル出場も未だ1試合。でも、おかげで気を抜く瞬間があまりないシーズンを過ごせた。明らかに、メンタルは成長しているし、フィジカルも上がっているし、サッカーもよくなっている。戦う姿勢って何?ってことがわかりかけている気がする。ただ他のプレーヤーに圧倒的な差をつけてってところに行くまではもっと、もっと努力を辛抱強く続けなければならないだろう。

で、親の方だが、ぶっちゃけて言うと、自分の子がそんな扱い受けているのが好きなはずない。そんなの、”あなたの子供が一番で、将来有望で、私たちも頑張って育てますよ。”って言われるのが一番気持ちいいに決まっている。しかも、やっとうまく行き始めたなと思うと他からいいプレーヤーが降って湧いてくる。実は今週も他のMLSクラブから選手が練習に来ていて、次男とポジションがかぶっている。っていうか彼自身は自分がウィンガーだって言っているのにコーチは練習の紅白戦などでミッドフィールドに使って明らかに次男とかぶっている(確かにスキルとか視野の広さを見るとそこで使いたくなるのだが)。ネイマールのオヤジだったら今頃怒ってクラブ替えてるに違いない(笑)。でも、どっちが今の次男にいいかと言えば、きっと、”お前頑張らないと残れないぞ。”って間接的にでも言われている今の方だと思うのだ。この”好きじゃないけど次男にはきっと良い。”と言う状態が本当に好きじゃない。でも”若い時の苦労は買ってでもせよ”と言う先人たちの言葉はきっと意味のあることなんだと思う。