今日はお彼岸ということで、親せき一同集まりました。その中で、亡くなった父親の昔の話になりました。
父本人が言っていたそうです。「自分は文字が読めない」と。子供のころから父を見ていて、たしかに本など読んでいる姿は見たことがなかったです。でも、新聞だけは毎日目を通していたので、文字が読めないなどと思ったことはありませんでした。
父は中卒なのですが、実際は中学中退に近かったようです。学校にほとんど行っていなかったのかな。戦後のことなので、そんな人もたくさんいたのかもしれません。当時、教育を受けられる家庭はかなり少なかったからですね。
父親には、勉強しろと言われたことは一度もなく、いつも言われていたのは「大学行ってサラリーマンになってもいいことない。」とだけでした。大学に行って教育を受けることはばからしいと思っていたのでしょう。僕自身も、なんのために大学行くのだろうかと考え、その先が見えなかった人生です。
亡くなった父はかなり無口な感じだったので、父が自分のことを話すことはほぼありませんでした。だから、親せき筋から、父の話を聞くことになるのです。