6月からの診療報酬改定の煩雑さ | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

保険医療の、初診料、再診料などはもう何十年もほとんど変わっていない。今年も6月から診療報酬改定があり、診察料はほとんど変わらないのだが、いろいろとプラスの加点がある。

 

〇〇をしたら、プラス何点。この届け出を出したらプラス何点。点数は数点ぐらいなのだが、チリも積もれば山となる。診察料にけっこうな差がでるかもしれない。

 

僕自身、このような小さな点数をもらうために、勉強したり、いろいろな届け出をするのが面倒くさい。書類がやたらと多くなるし、受付のたびに、そのチェックが面倒になる。このため、そんな面倒なことを一切やりたくはない。ものぐさな性格だからね。

 

今年6月以降の細かな加算はまったくなし。そんなことに努力するのならば、いい診療をするための勉強に時間をつかったほうがいい。自分のためにも、患者のためにもなる。

 

医者はなんのために診療するのか。お金を少しでももうけるためではない。患者を一人でも多く診察し、治療をするためである。厚労省がやっていることはどんどん医療を不幸にする。書類をいっぱい出すところが評価されるばかりだからだ。

 

点数で評価されなくてもいい。一人でも多くの患者が治ったと喜んでくれればいい。だから、そのための努力はおしまない。治療に結びつかないような努力はそもそもしたくはない。

 

だから、今までと同じ診療をしていきます。