コロナの検査、初日はPCR | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

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以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

症状がでてすぐに医療機関を受診してくる人がけっこういます。症状がでた日を発症初日と言っていますが、その人たちには、PCR検査を選択します。

 

コロナ検査には、大きくわけると二つあります。PCR検査と、抗原検査。それぞれ特徴があります。

 

PCR検査:

長所:感度がいいので、少量のウイルスに反応する

短所:過去1か月ぐらい前の感染でも陽性になる

 

抗原検査:

長所:検査キットが安いので、気楽にできる

短所:発症後2~5日ぐらいでないとでない

 

当院では、コロナPCR機器が3台あります。コロナ初期のころから、検査をしていたので、かなり活躍しました。

 

症状がでて初日は、抗原検査で陰性になってしまうことがけっこうあるので、その場合には、PCR検査で確認します。

 

症状がでて何日たっているかで、コロナのPCRと抗原検査を使い分けています。

 

世の中の多くの医療機関は、PCR機器をもっていないと思います。そうなると、すべて抗原検査を行うことになります。時期さえ間違えなければ抗原検査で十分ですが、検査に早い時期であっても、抗原検査しかもっていないからという理由で、抗原検査をやっているところも多いのです。陽性ならば問題ないのですが、陰性になってしまったとき、コロナの可能性も考えていかなければなりません。