こんにちは。箱根駅伝に出場したチームの戦略と結果について1校ずつ振り返るシリーズ。今回は早稲田大の箱根駅伝について振り返ります。

 

往路:15位

復路:7位

総合:12位

 

エースの永山、太田智がシーズンを通して故障に苦しんだこともあって、出雲と全日本では関東勢の中でも下位に沈んでしまった早稲田大。それでも8年連続で5位以内に入るなど相性のいい箱根での逆襲を誓いました。

 

 

〇戦略

大会9日前、5区の準備をしていた吉田が交通事故に遭い、肋骨骨折により出走できなくなる非常事態に見舞われます。さらに永山、太田智が本調子とは言えない中で我慢のオーダーを組むことになります。

 

1区はスーパールーキーの中谷で確実に上位発進を図り、2区には苦戦覚悟で太田智を置きました。3区4区に安定感が武器の千明と清水を投入して巻き返しを図り、5区には当初8区を予定していた大木を回しました。

 

復路はスピードランナーの新迫を9区に置いた以外はロードで職人的な走りができる選手を並べており、順位を落とすことは考えにくい布陣となっていました。

 

とにかく、重要区間の2区と5区でどれだけ我慢できるか、という勝負でした。

 

 

〇結果

1区中谷は先頭集団を引っ張る積極性も見せながら4位と想定通りのスタートを切りますが、2区太田智が他校のエース達のハイペースに巻き込まれ、区間21位と想定以上に苦しみました。

3区千明、4区清水は悪い流れに負けずに18位まで落ちた順位を14位まで上げますが、5区大木が区間17位と伸びきれず、10位と2分半以上の差がついた15位で往路を終えることになりました。

 

太田智の苦戦を受けて永山の投入を諦めた復路、それでも選手たちは必死に反撃を図りました。

 

6区渕田が3つ順位を上げると、7区以降も集団に紛れながら前方との差を着実に詰めていきます。しかし、シードラインを走っていた拓殖大と中央学院大の凄まじい粘りには敵わず、最後は13年ぶりにシード権を落とす12位でのフィニッシュとなりました。

 

 

〇感想

ダブルエースが揃って故障、山上りの候補も不慮の事故に遭うという厳しすぎる状況になってしまった時点で勝負がついていたのかもしれません。

また、太田智のような実力者でも故障明け、さらにオーバーペースでの戦いとなれば厳しい結果になる箱根駅伝の難しさを改めて感じました。

 

それでも、チーム状況がこれだけ悪い中でも精一杯、やれるだけのことはできたと思います。特に4年生の清水、小澤が見せた鬼気迫る追い上げは必ず来季の反撃に繋がるはずです。

 

 

〇今後に向けて

中谷、千明、太田直とタフな展開でもしっかり自分の役割を果たせた1年生が今後、チームを牽引する学年となりそうです。また、井川という世代ナンバーワンの選手が入学してきます。彼は高校時代の中谷と競り合っていた逸材です。今季苦しんだ分、V字回復に向けては明るい要素しかありません。また三大駅伝でトップ3に入れるチームとなってくるはずです。

 

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