去年の夏休みの話しです。
僕は店長塾というものをやりました。
小泉さんから、夏休み中のお子さんがいるお母さんに向けて、癒しや応援するようなサービスなど考えてみませんか?という提案かありまして、それをきっかけに考えてみた結果。お子さんの宿題見るのはどうだろう?と思い店長塾に至ります。
でも、実際勉強を教えるわけではなくて、勉強に取りかかれない子に、自分で勉強出来るようになってもらえるようにするのが目的でした。
もちろん先生の経験はありませんよ。ただ自信だけはありました。たぶんイケる。そういう根拠のない自信。
で、2組の親子の方が受けに来てくれたわけなんですけど、1組目の子は小1の女の子。この女の子は幼き頃から僕のことを慕ってくれてる活発な子。
極めて効果的面でした。
話しをしているそばから、できるよ!ってガンガン宿題をやり出してくれました。そりゃあもう隣にいるお母さんがビックリするぐらい。
そしてお家に帰ってもやる気満々。次の日も次の日も夏休みの宿題はなんの問題なく終わらせてしまいました。
この結果に1番驚いたのは、実は僕で。そこまでとは!!!と心底驚きました。
そして、小4の男の子。この子は女の子とは対象的で、あまり僕と接してなくてお店に来るとおとなしくお母さんの隣にいるタイプでした。
正直、うまくいかなったと思ってました。
話している時の手応えみたいものを感じることが出来なかったし、お母さんのほうを何度も見ていたので、不安だったかなと反省。やっぱり一回目がうまくいき過ぎてたんだと肩を落としていました。
ところが、後日お母さんから話しを聞くと、あれから頑張るようになって夏休みの宿題終わらせて学校に行きましたと、またしても信じられないご報告が!
この男の子の場合、夏休みも後半で、かなりの量の宿題を残していたから、相当頑張ってくれたんだなと思いました。
さらに学校のテストでいい点を取ったという報告もあり、マジで!?と思わずにはいられませんでした。
驚くことは、その後にもありました。
男の子が次にお店に来た時のことです。
店の1番奥にいた僕の元にもはっきり聞こえるような大きな声で「こんにちはーー!!」と元気よく挨拶して入って来たのです。
今までそんなこと一度もなかったし、むしろこっちから挨拶してた彼が、入り口から1番奥にいる僕にはっきり聞こえる声で挨拶して来てくれた。
これほど感動的なことはなかったです。
宿題をやりたくなくて泣き喚く時もあったという男の子が。お店に来ても僕と絡むことなくおとなしくしていた男の子が!自分で勉強してテストで結果を出して、なおかつ礼儀正しい元気な挨拶が出来るようになった!!
彼は変わった!!!
これを奇跡と呼ばずして!?という気持ちになりました。
さらに嬉しいことに、この店長塾を受けた2組の親子さんたちは揃って46周年のFOXTやバッグを買ってくれました。
子供たちが自ら欲しいと言ってくれた。
それが何より嬉しい。こんなに素敵なプレゼントはありません。
で、思うんです。
僕は服屋です。
でも、服を売る以外にもお役に立てることがある。
自分が学んだことや経験が活かされることがある。
それを店長塾をやって知ってしまった。
だったら、もっと学んでもっとたくさんの人の役に立つことや救えることがあると思うんです。
服が売れるか売れないかは関係なくて、自分の成長で周りの人に笑顔をもたらすことが出来るならそんなに幸せなことはないと思うんですね。あの子たちのおかげで店長も変わってきたんです。
結局、人のためというより自分のためになるんですけど、思いもがけないいいことが起こるってとってもとっても嬉しいんです。
女の子からは年賀状をもらいました。
この子たち、マジで可愛い!!!!ありがとう!!!!!!
楽しい服屋、元気が出る投稿。それを心掛けて今までやってましたが、今年はもう一つステップを踏んで、お客さんに勇気を持ってもらえるように頑張りたい。
そう…
楽しい!元気!勇気!嬉しい!
みんなハッピー!(笑)
そんなことを目標にこれからも頑張っていこうと思います。
男の子の店長塾の時、僕は最後にこう言いました。
「今日という日を君にとって、一生忘れられない日にしようと思って喋ったよ。」
もう忘れてるかもしれないけど(笑)、そうなったらいいな。少なくとも店長には忘れられない日になってよ。ありがとね。
ではでは。