大学アメリカンフットボール | アメリカ片田舎の毎日

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皆さんの知っているアメリカとは全く離れたところで生活しています。こんなこともアメリカでは起きるのです。



アメフトのシーズンが始まったんですけど…

うちの大学、最悪‼︎

先週の対戦相手は強豪だったので負けて当然だったのだけど…

今週はシーズン始めに当然勝てるような相手をチームが用意してあげてたのに負けた‼︎  (だいたいどこの大学チームもシーズン始めには弱めのチームと試合して徐々に力づけていくようです)



このままだとヘッドコーチはクビだな。

でもね、大学チームと言えどヘッドコーチの年収は3億円位ですから…(アメリカで一番給料の良い大学アメフトヘッドコーチは年収が9億円位)

契約なのでクビになっても給料でるし、あまり可哀想に思わなくても良いんですよ。




選手達の事情は全く違います。


以前、息子はフットボール選手達とハウスシェアしてたんですけど。

うち2人は卒業後、ドラフトではないけどプロチームと一時契約しました。

その1人(K君と呼びます)は暇さえあれば試合の録画を見て、自分の動きや相手への対応を勉強してたようです。

アメフトって録画の研究が大変なんですよ。高校のチームでもコーチ達は相手チームの録画見て、弱点や対応方法研究してるんです。それをサポートするアプリもあるくらい。

このK君はあまり恵まれない環境で育ってて、お父さんはいないしお兄さんが殺されたり、多分アメフトがそんな環境から抜け出す手段だったのね。



でも残念なことに2人とも正式にはプロチームに採用されませんでした。



2人ともスポーツ奨学金の生徒でした(アメリカの奨学金は返済無しです。日本のような奨学金はこちらではスチューデントローンと言います)

スポーツ奨学金の生徒の多くは4年(あるいは5年)チームで過ごしても卒業しない(出来ない)生徒が多いんです。

せめてもの救いはこのK君は財政学の専攻で卒業してたこと。

今、あちこちの会社に応募しているようです。

息子の勤めている会社にも応募したようで、息子に照会して欲しい、と頼んで来たようです。




アメフトのプロだと最低でも年収5千万円超えますから、K君はかなりがっかりしてることと思います。桁が違うから。

でもちゃんと卒業してて良かったよ。

これがフットボールだけにかけて大学卒業してなかったら、仕事もそれなりの安い賃金の仕事にしかつけないもの。


だから大学のヘッドコーチにはあまり同情感じません。あれだけ給料貰ってるんだもの。しばらくは生活大丈夫よ。






ちなみにK君は私の腕を引っ掻いたこの子のお父さんです。



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早く良い仕事が見つかりますように。