見応えのある決勝戦でした。中でも6回裏のアメリカの攻撃を奇跡的併殺で防ぎました。ショートの渥美選手の反応と振り替えってのジャンピングスローはプロ野球の名ショート並みでした。
一方アメリカも7回表の藤田の「ホームラン」をもぎ取ったライトの守備もまたあの伝説の山森選手を彷彿させます。
双方がっぷり四つに組んだ好試合はエース上野の再登板というルールを最大限生かし切った宇津木監督の采配も光りました。後藤投手の左腕でも行けたのではないかと思う反面レジェンドに花を持たせるわけですが、それは上野選手の実力があったればこそ成功したのです。
後藤選手という新しい芽が出てきたのに、パリ五輪で採用されないのは残念ですが、まあ参加国が少ないので仕方ないのでしょうね。
日本のユニフォームは他の外国人選手のチームと異なり、体格も小さくしかもヘルメットが大きく、何か大人と子供みたいでした。それでも大きな当たりや鋭い打球を飛ばすのは痛快でした。
でもアメリカチームも必死でしたし、何より福島の桃礼賛の監督が宇津木監督とハグしているさまは「アメリカ好きだなあ」と思わせました。
表彰台に上るときの日本チームはウェーブのように手を取り合っていたのが綺麗でした。
糞だったのは表彰式の映像です。そもそも国旗掲揚は横浜スタジアムのセンタースコアボードのポールされるものだと思っていましたがなんともチャチな形容でしたし、そもそも国旗をほとんど映しませんでした。
国際映像だということでしょうが何か意図的なものを感じ不愉快でした。